Utakata
登録
Login
ef ⍨
フォロー
149
フォロワー
112
投稿数
1292
感覚・空想・生活
« 最初
‹ 前
…
32
33
34
35
36
37
38
39
40
…
次 ›
最後 »
蔑んで串刺しあってあたしたち交雑不和合性の
番
(
つがい
)
ね
2
妙
(
たへ
)
もなく
唯
(
ただ
)
ことばのみたひらかに
苦患
(
なやみ
)
のうへをたひらかにとべ
3
退嬰をなじる
體
(
からだ
)
が蒼き日にくだれる月は
朱紅
(
あかあか
)
と
緋
(
あか
)
2
教科書の三割ほどもやらぬ師がまいとし
李徴
(
トラ
)
を世間にはなつ
7
はじまりは東のかなた濁り
河
(
ご
)
は融けたいのちを
終日
(
ひねもす
)
ながす
6
知らぬ間に殴られていたらしく、猫に、
貌
(
かお
)
なく浮かぶ空虚のなかで
4
愛にできることはもうないんですよ、ご存知ですか、いかがでしたか
5
眠剤を忘れた夜におとずれる死ぬほどこわいほんとうの
須臾
(
しゅゆ
)
3
聲のない祈りをさけぶ人間は厠にくねる一本の管
6
ただ今日はなにでもない日あの夏もなにでもない日ひかり降る朝
2
Zoomには今日も社会に活け
〆
(
じめ
)
にされた学生が陳列される
3
Objective-Cも
理解
(
わか
)
っていないのにgo toてふ名に感じる邪悪
5
寝床そは無線給電ひぐらしに回復しては死へにじり寄る
2
蝉時雨聞こえなくとも衾越し夏の大気が押し寄せる朝
4
膝小僧ふたつ浮かべて金曜日、化石海水の風呂はあたたか
7
「昨日より綺麗だったよ」過去形の形容詞付き暮れがたの空
3
彗星のひとひらを射す赤道儀は自動化された乙女のようで
6
この毒をヒラギノ角は持て余すラグランパンチでぶん殴りたい
3
降る月にふたりぼっちで手を
翳
(
かざ
)
す終末時計は真夜中を過ぎ
5
𝄆𝄻𝆑𝆑𝆑𝆑𝄇
(
猛烈な休符は好きなだけ無限
)
𝄐
(
終わりの
冠
(
corona
)
)
・終止符はnull
7
緘黙の理由ばかりが巧くなる
無韻詩
(
ブランクヴァース
)
のごとき生活
3
とりあえず実績解除の意味だけでやるにはまだ重すぎる結婚
7
あまさかる
鄙
(
ひな
)
暮れ六つの水鏡ひとり農夫は雲にたゆたう
6
人
隠
(
こも
)
る街かど知らぬ遠山の新芽に雨はやはらかに降り
8
歯の痛いナイチンゲールのごとく
噑
(
な
)
け、悪意・嘲笑・快楽の聲
2
百日のメメントモリは今醒めてcapitalismのお出ましとなる
4
なんらかのバッドエンドのような日もむなしく海はかがやいている
7
いま君は波の下からぼくを射て天のひかりは全てたましひ
7
蕃殖
(
はんしょく
)
する
冠
(
かんむり
)
しとど世を濡らし都市の空気を(不)自由にする
2
蜜月のつごもりがたはささめ雪かたみに苦い夢を見ている
1
« 最初
‹ 前
…
32
33
34
35
36
37
38
39
40
…
次 ›
最後 »