Utakata
登録
Login
ef ⍨
フォロー
149
フォロワー
112
投稿数
1293
感覚・空想・生活
« 最初
‹ 前
…
28
29
30
31
32
33
34
35
36
…
次 ›
最後 »
全部嘘、この痛みだけが真実で僕はあなたのタイラー・ダーデン
2
われわれはこの世の中に書き出され硬化してゆくインクのシミで
2
祝日は嫌いひとりが好きなのに家のみんなが家にいるので
6
あの山の向こう側まで歩いたらぬるくてやわらかな海を見る
6
誰からも選ばれもせず
🀇🀏
(
ヤオチュウ
)
のような生を逃げてきたので
2
対面が積み込んでいる心地して手牌の🀅を切れないでいる
2
人間が不完全であるように神様もまた不完全である
2
犀川のほとりに立ちてひたる淵満たすは清き重い液体
2
ダゲレオの奥の笑顔は婉然と「イーハトーブは実在する」と
3
生きて詫びるのではなく死んで逃げる選択の甘さと恐ろしさ
1
還らない波の向こうに君をみるいない振りなどはできないでいる
2
この義肢に熱き血汐はないけれど𝓵𝓸𝓿𝓮担当はきみのものだよ
4
常に今活写するべき情景は目の前にあって零しているだけ
2
一掬のきれいな追想たちはまだ美しき朝に吹き荒れている
1
余りにもわかりやすい価値だけがこの右手には握られている
2
Virtual
(
実質上の
)
とはなんなのかと思いつつ今日も推しに5000円を投げる
2
軸索のその一本をつなぐため亜鉛のゆびで螺旋をさわる
1
珪石とおなじ重さのみどりごを朝の大気はぶら下げている
1
終日
(
ひねもす
)
を外挿すれば緩慢な冷温停止が待ち受けている
1
ブルースが加速しそうな音ばかり右も左も響き渡って
2
逆転などない社会に思いわびインターネットの花火で終わる
3
中味の無さそうな呑み会を横目に生活と貯金の話など
1
階を一つ登ったように春たれの返事も待ってはいない
3
ママが二十で雪国と訣別した理由を三十にて思い知る
5
臘梅のごとき黄色をひとすくい熱いスウプに浮かべたりする
2
臘梅の黄色のごとく透き通る君の心をうらやんでいる
4
骨髄より浮いた脂を嘗めてみて豚舎を渡る風はさまよう
2
つむじ風指に絡めてひと吹いで見えぬ螺旋と語らう少女
2
「この味は好きじゃない」と言って喫うかつてキャスターと呼ばれていたもの
1
兜のしたで永く忘れていたものは気圧と天気痛と春風
2
« 最初
‹ 前
…
28
29
30
31
32
33
34
35
36
…
次 ›
最後 »