Utakata
登録
Login
ef ⍨
フォロー
148
フォロワー
112
投稿数
1315
感覚・空想・生活
« 最初
‹ 前
…
25
26
27
28
29
30
31
32
33
…
次 ›
最後 »
路傍にてロマンチシズムを朗々と論ずるための呂律が回る
3
夜を越して酔いどれるまま世をわたり預言者たちは予想をはずす
4
もう二度と靄のさきには戻れない木造橋は燃やされている
6
分かたれた血の意味を知る花一輪うまく言葉にできない代わり
6
ポピーだけポッケに挿してポエットなポーズできみをポルカに誘う
3
ぷかぷかとプールサイドのプリンスはプラスチックのプライドを捨て
0
ちょっとナメられるくらいが生きやすく今日の歩数を手帳に刻む
3
いつのまに陽は落ちていて酒場から聞こえ始めるホンキー・トンク
3
僕らみな墓標となりて茫洋と菩薩のような盆暮れの海
2
かなわないお願いばかり聞いていた神社の隅の古い街灯
12
ほろびゆく星々たちに帆を立てて放浪者らはほろほろと去る
4
むねをうつ早鐘ばかり鳴り響きニトロはいまだ舌もとにいる
2
のっぺりと農道だけがのびている野をゆく軍に狼煙があがる
2
なつかないポケモンみたく誰彼に八つ当たりだけ繰り返してる
8
どちらにも泥にまみれた道路のみ独身者を同志にあるく
2
暴力に勝れるものは数あってどいつも暴を従えている
5
溶け落ちた常世の空を飛ぶ鳥の遁走先は遠い夕焼け
2
俗人は象牙の塔に増長しゾロアスターに賊機をかたる
2
旅先で悪夢を見るといつもよりまだ寝ていたい気持ちがつよい
3
喫水に
漸
(
ようや
)
く潮は叶へども帆を立てるには強すぎる風
2
早春の空を仰いだ杣人と村社の隅にそびえ立つ楠
3
週明けには外したいから味のない流動食を喉に押し込む
3
午後六時、午睡のあとの碁盤には五目前から誤算がひとつ
2
鋼鉄と金剛石とコランダム製の骨董品を毀した
1
革越しの私に骨をもたせかけ君は「新青年」を手に取る
2
都市型の蝶々のようにあさ黒くよごれたままで帰郷する春
6
お茶会に遅れそうなの
良人
(
おっと
)
には大きな犀のお守りをさせて
2
大型のオクシモロンに襲われて音楽祭に音声が消ゆ
1
右あしの指のさきから遠浅の波音が呼ぶ妄想をする
6
アイツから頼まれたので親父からウィンストンとライターをギる
1
« 最初
‹ 前
…
25
26
27
28
29
30
31
32
33
…
次 ›
最後 »