Utakata
登録
Login
ef ⍨
フォロー
149
フォロワー
112
投稿数
1293
感覚・空想・生活
« 最初
‹ 前
…
26
27
28
29
30
31
32
33
34
…
次 ›
最後 »
えも言われぬの前三文字を抜き出してエモいエモいとよろこんでいる
3
一握の塩のみがある午前二時、世の光にはなれそうもなく
5
君の子を「少年」と呼ぶお姉さんになりたい程にこじらせている
4
瑠璃色の坩堝をぬすむ累犯で類人猿を
流謫
(
るたく
)
に処する
5
灯明は真っ直ぐに立ち背後では火影ばかりが揺らめいている
4
ゆるやかに弓張月は夕暮に
紫
(
ゆかり
)
色への夢路をたどり
2
ほろ酔いで飽かずに盃は重ねられ西船橋の前で目覚める
3
すばしこいエンダーマンに三乙し世界を未だ救えずにいる
1
無風から向かい風へと蒸し返し謀反人らは群れだちてゆく
4
プラマイをゼロにしていけ奴なんて人間八十年では誤差だ
1
好きだってこころを祀れないうちは結ばれる日はほんとに来ない
1
舞踏する文節たちを分解す仏頂面の文学者たち
2
戦いのうしろに居てもわたしたちここは戦後だって忘れる
2
爆発の素材に使う程度には衣が厚いやつを食いたい
2
ふるさとの冬空に夜は更けてゆき降り積もるのは不真面目ばかり
3
素裸で抱き合う青年たちのこと意味も知らずに読んでいた頃
3
沼底に盗人たちを塗り込めてヌンの化身は濡れそぼち立つ
3
観戦席用意しといて目の前であたしが奴をぶん殴るので
9
ヅカファンに連れられたのが一昨年でいまは誰かを連れてきている
4
スマホから呟いたのは「スマホどこ」いつも近くに幸せの鳥
5
継ぎ接ぎの作り笑いに包まれて「つらい、つらい」と呟いている
5
たどりつくのは出航地また次の旅を見つけるために旅する
2
宛先はアルファベットの五ー六番その間にて暮らしています
3
「ずっこい」と言われないため裏庭でずっこいことを色々やった
3
母自作の小説らしき断片のハードディスクは見ないで捨てた
4
スイングをひとつふたつと繰り返し君の重力圏から離れる
4
韻律に心当たりのある者は放課後倉庫裏に来なさい
1
靴箱で次の短歌を見つけたら修了試験が開始されます
3
グロタンディーク素数が存在してるので五七五七七も素数です
2
散々な音像ばかりひしめいた終末の夜を買い込んでいく
3
« 最初
‹ 前
…
26
27
28
29
30
31
32
33
34
…
次 ›
最後 »