Utakata
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感覚・空想・生活
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例題は「レンズ効果が連続する連星系を列挙しなさい」
3
この朝とまだ見ぬ果ての風景が二本の鉄でつながっている
3
目眩くメタファーたちの迷宮に冥王星をめじるしに往く
2
ペガスス座、ペルセウス座の頁にはペンギンたちのペイントを描く
3
山裾の花の盛るに耐へかねて峰のさきへと逃げる白雪
3
紅殻をべたりと付けたベテランはベサメ・ムーチョを別室で聴く
2
塀越しの兵士に宛てた返報は平和の空をヘリウムと飛ぶ
2
寝静まるネオンが照らす猫二匹ねじれた街は熱帯のよう
2
金色の誰かの明日を背負いこんで今日もあなたは輝いている
4
出来合いの泥土でつくるデザインはでたらめだけが出尽くしている
2
海と山、空をひとめに収めたら二人で行ける思い出の場所
3
鉄製の手指を組んだ天才はテクトニクスを提唱しない
2
干支ひとつよりも大きな後悔をこちらの生で思い知らせろ
1
善悪のぜんぶを溶かす前夜祭贅を尽くした前奏曲を
2
可視光の外では眩しすぎる星を天文台でこっそり覗く
3
成獣の青年たちはせわしなく生産性を責められている
3
地下に咲く蘭を手折りて君は云う華々しきが花のみかはと
2
月面の現在地から源流の原生林でゲリラライブを
3
結晶の獣どもをけしかけて形式美など蹴散らしてゆけ
2
真空のタンブラーは結露しないぶん「冷たそうさ」が目減りしている
3
20
時に取っ組み合いが終わらないティーパーティに票を投じる
1
婉然と笑む空想の絵姿をAIたちに演繹させる
2
えも言われぬの前三文字を抜き出してエモいエモいとよろこんでいる
3
一握の塩のみがある午前二時、世の光にはなれそうもなく
5
君の子を「少年」と呼ぶお姉さんになりたい程にこじらせている
4
瑠璃色の坩堝をぬすむ累犯で類人猿を
流謫
(
るたく
)
に処する
5
灯明は真っ直ぐに立ち背後では火影ばかりが揺らめいている
4
ゆるやかに弓張月は夕暮に
紫
(
ゆかり
)
色への夢路をたどり
2
ほろ酔いで飽かずに盃は重ねられ西船橋の前で目覚める
3
すばしこいエンダーマンに三乙し世界を未だ救えずにいる
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