Utakata
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感覚・空想・生活
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丁寧に水と肥料をあげていてカーネーションにまだ花はある
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警報が出ると日本のそこここにwinnie the poohが現れている
2
脈釣りの脈どころ其は脈絡と脈取るゆびの脈波をむすぶ
1
夜なのに暮れない空の夕焼けは異邦のぼくをしずかに包む
6
めくるたび近付いていくことしから1人になった夏の記念日
5
傷ついたふりだけ今日も巧くなるだれに甘えるわけでもなくて
9
金継ぎで使い続けたその碗で供えるすこし硬めのご飯
6
大部屋の畳は音をよく吸ってぼくの布団は夜の中心
4
うたをよむこの瞬間がなんらかの魔境にあるとつゆ知らぬ朝
8
渦巻
(
ヴォルテクス
)
ヴォルガを覆う
軽喜劇
(
ヴォードヴィル
)
ヴォーカルはよりヴォリュームを上げ
2
その本のスピンは
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頁にはさまれたまま返却された
3
日中がだめで朝から消えたくて白夜のつづく国にゆきたい
5
はにかんでいる祖父やっと撮れたのは大声で泣くわたしのおかげ
4
ヴェネツィアとヴェニスとそしてヴェローナでヴェロニカは追う
復讐者
(
ヴェンデッタ
)
として
3
「一緒に」と言えないことの言い訳はいじらしくもいとおしくもある
3
ヴィーナスはヴィクトリアンなヴィジュアルでヴィジランテらとヴィオラにおどる
1
見なくても結果はわかる本厄で引くおみくじはぜんぶ大凶
2
あおぎみる太陽の塔その顔にいのちかがやく脈々となお
5
ヴァレリーとヴャレンティヌスとヴァチカンにヴァカンスにゆくヴァンパイアたち
2
人妻になった君を飲みに誘うほうが楽だと思わなかった
8
この香りほんとはきらいだったのにラボの記憶と不可分になる
5
涼風は遼河を超える繚乱の緑土をめざす旅団とともに
2
流麗な流砂にひそむ龍神に竜騎兵らよ榴弾を撃て
1
もう君は彼岸の浜に腰掛けて星を見ているところだろうか
3
なんとなくリズムを取ったお囃子が病棟中に鳴り渡る朝
4
略章の掠奪者ども略伝で略装のままリャマを率いて
2
きみはマメなのでボケて撮りそこねた写真はごみ箱からも消し去る
3
上﨟と女王陛下の情愛は叙事詩となりて上演される
2
見送りに肩より上に手を挙げて繋いだ父を見下ろしている
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一度だけきみが使ったナンプラーが別れたあとも鎮座する棚
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