Utakata
登録
Login
ef ⍨
フォロー
149
フォロワー
112
投稿数
1293
感覚・空想・生活
« 最初
‹ 前
…
20
21
22
23
24
25
26
27
28
…
次 ›
最後 »
母と子をかかえ一つの要塞のごとく電動自転車駆ける
8
弧を描く白球放つ若虎よ向こうの空に球宴はある
4
ぼくという連続性をヒュプノスが断ち切るところ見れぬまま朝
3
限りなく透明になり体温と交換させるポカリスエット
6
茶の湯炭に着想を得て着火した
薄墨
(
チャコール
)
の浮く
白磁
(
チャイナ
)
のうつわ
2
ヴラドツェペシュの末裔はこんなにも月を緋色に染めただろうか
2
ユニークな裂帛をする先輩にいちども勝てぬまま受験生
2
AIを介さなくても外つ国の少女が放つ怒りはわかる
6
バーニアは砕けもはやエーテルもぼくらの声を媒介しない
2
水盤にわたしの息はしみ通りわたしだけ知る模様をつくる
4
舌さきが半歩進んで歯の裏で調音されるきみのイニシャル
5
猛暑日を超えて酷暑日あたりからひとのこころの折れる音する
11
文明の充ちる銀河も端々に未踏の星はまだあるだろう
6
雑踏に逆行してはひとりきり
東
(
あづま
)
の空はうるさくせまい
8
夏が来る意味だったけどチョコミントあなたが嫌いだったら嫌い
5
消えものと残りものとを思案して反映させるあなたとの距離
4
見てないで言葉をつがえ遠ざかる闇夜の月を撃ち抜いてゆけ
8
母と子の嵐の後に残されたトマトがひとつ佇んでいる
7
階梯をいくつ降りればきみのいる次元の海に行き着くだろう
7
煮えたぎる赤色きみが美味そうにすすり横目にぼくは甘口
3
投げやりに返す返事をあとなんど聞けるだろうか君との暮らし
4
水面を裂いたバサロの水しぶき遠くに聞こゆ
16
の夏
4
実家から千キロさきのからっぽの部屋からぼくの生は始まる
5
丁寧に水と肥料をあげていてカーネーションにまだ花はある
4
警報が出ると日本のそこここにwinnie the poohが現れている
2
脈釣りの脈どころ其は脈絡と脈取るゆびの脈波をむすぶ
1
夜なのに暮れない空の夕焼けは異邦のぼくをしずかに包む
6
めくるたび近付いていくことしから1人になった夏の記念日
5
傷ついたふりだけ今日も巧くなるだれに甘えるわけでもなくて
9
金継ぎで使い続けたその碗で供えるすこし硬めのご飯
6
« 最初
‹ 前
…
20
21
22
23
24
25
26
27
28
…
次 ›
最後 »