Utakata
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感覚・空想・生活
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ダゲレオの奥の笑顔は婉然と「イーハトーブは実在する」と
3
生きて詫びるのではなく死んで逃げる選択の甘さと恐ろしさ
1
還らない波の向こうに君をみるいない振りなどはできないでいる
2
この義肢に熱き血汐はないけれど𝓵𝓸𝓿𝓮担当はきみのものだよ
4
常に今活写するべき情景は目の前にあって零しているだけ
2
一掬のきれいな追想たちはまだ美しき朝に吹き荒れている
1
余りにもわかりやすい価値だけがこの右手には握られている
2
Virtual
(
実質上の
)
とはなんなのかと思いつつ今日も推しに5000円を投げる
2
軸索のその一本をつなぐため亜鉛のゆびで螺旋をさわる
1
珪石とおなじ重さのみどりごを朝の大気はぶら下げている
1
終日
(
ひねもす
)
を外挿すれば緩慢な冷温停止が待ち受けている
1
ブルースが加速しそうな音ばかり右も左も響き渡って
2
逆転などない社会に思いわびインターネットの花火で終わる
3
中味の無さそうな呑み会を横目に生活と貯金の話など
1
階を一つ登ったように春たれの返事も待ってはいない
3
ママが二十で雪国と訣別した理由を三十にて思い知る
5
臘梅のごとき黄色をひとすくい熱いスウプに浮かべたりする
2
臘梅の黄色のごとく透き通る君の心をうらやんでいる
4
骨髄より浮いた脂を嘗めてみて豚舎を渡る風はさまよう
2
つむじ風指に絡めてひと吹いで見えぬ螺旋と語らう少女
2
「この味は好きじゃない」と言って喫うかつてキャスターと呼ばれていたもの
1
兜のしたで永く忘れていたものは気圧と天気痛と春風
2
暴風を吐き出してゆけみなもとは過剰に圧搾されし胸郭
1
一陣の大気の波を身に受けてことばの朝に今は漕ぎ出でな
2
何となく選んでいるともう駄目で
31
文字
(
みそひともじ
)
はサラダではない
4
信仰がないというのも信仰でいつかの僕を
磔
(
はりつけ
)
にする
2
夢は
零
(
ゼロ
)
の先にあって
宙
(
そら
)
を裂く長き鉄路がはじまったのか
1
一行を書き出せずいてこわいのは私自身がこぼれることです
5
累積す言葉をさらに畳み込み最小位相の
解
(
うた
)
を求める
2
明け方を貫く強き昴ひとつよするどい光食べさせてくれ
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