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感覚・空想・生活

感情を犯されがちな僕たちにまだ早すぎたインターネット
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いつの世もやる方のない牡たちは「しょうがないにゃあ……いいよ」をさがす
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感情の延焼はなお人を灼きはるか燎原WWW.ワールドスリー
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「経済は覚醒剤で動いてる?」「この国ではまあ部分的にそう」
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人生の縮図は長き休暇にて為すに短く為さぬに永い
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雨降りとオセロを指して暮れてゆく、Happy new eraにはまだ早い
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大陸のどこかのまちの工場で異国の紙にゼロを書くきみ
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星五つ★★★★★下さいますか」の「五」の上で"0"の手書きが主張している
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春風をになひて去らむ彼の岸へわらへ笑へやかんらかんらと
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終章の言祝ぎを受くひとひらは死の瞬間の中蘊に舞う
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なにごとにも分けられもせぬ僕たちをきっと歴史は引き裂いてゆく
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視地平の南群はいむぶしをめじるしに風食む鳥は雲居より去る
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氷点ににじりよせてはまた戻り研ぎ冴えてゆく冬の切羽に
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あまたある浮き世の無をば無とせずに面白がりて暗がりに酔う
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思い出を二束ばかし汚されてまたひとつひと嫌いになる日
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男壬にん男辰しんせる男良むすめのまろき丹田が纏う腹帯はるびはISSEY MIYAKE
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他者という地獄の中にわれら餓鬼ひとりひとりが吠たえつ捩れつ
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十九万六千八百八十三次元の月影に怪物あり
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熾炭おきずみのほろと欠けひとつほろと欠け氷雨の宿に暗がりを食む
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舌先のこごり忘れた柿渋に午睡の翳はなめされてゆく
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無限小に押し潰されし言葉らは空想外へ と 溶  け 出  し   て   ゆく
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問い掛けに隊伍の解は参集しマンデルブロの海岸を征く
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蟋蟀こおろぎは死にぎわさえも冷ややかでユーモレスクを弾き去りてゆく
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ひとりでに音立ち上がることば有り「関西電気保安協会」
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忘失のむこうがわから呼ばわりて「私は……et in Arcadia egoいますアルカディアにも
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凡詠も万重なれば非凡にてその鵬程は祈りにも似る
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ひとうたにひとつ世界があるも今ことなる うたに侵されてあり
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文字列は既に詩人を捨て置いて可読外へと
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歌詠みの私性を殺すこころみにGitHubギブハブ型の言捨いいすては如何
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幾何いくばくの微小な嘘を初期値とし回る回るよ宇宙は回る
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