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感覚・空想・生活

台所だいどこの積もる皿には触れもせで比較優位の意味を説く君
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今日はもう脳が炎上してるので道理は全てネグレクトです
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発火点を一、否四・五度超えつつもなおあきらめで抑えこむ日々
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わけもなく距離を取りたいときがある 空白の日をひとりで嘗める   
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テンソルの深き森より立ち出づる普見者アルゴスの眼とDデジタル. レーニン
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実軸と虚軸の条里しろしめすe=-1聖なる式を乙女はひらく
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どうかまだ眠っていてくれよと願うわたしの中のくりいろの希死
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雨降りのにおいが君を連れてくる別れるまえの重い気配と
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好きだったひとの匂いを思い出す感性ばかりちびてゆく夜
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玉蜀黍とうきびかひごの芯を染め上げて朝餉の卓に陽だまりの咲く
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一掬のなみだと嘘を積み果ててあしたには来るほんとうの鬼
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ことのはの嵐に倦みて偲ばるるいつでも青くたひらかな凪
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感情を犯されがちな僕たちにまだ早すぎたインターネット
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いつの世もやる方のない牡たちは「しょうがないにゃあ……いいよ」をさがす
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感情の延焼はなお人を灼きはるか燎原WWW.ワールドスリー
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「経済は覚醒剤で動いてる?」「この国ではまあ部分的にそう」
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人生の縮図は長き休暇にて為すに短く為さぬに永い
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雨降りとオセロを指して暮れてゆく、Happy new eraにはまだ早い
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大陸のどこかのまちの工場で異国の紙にゼロを書くきみ
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星五つ★★★★★下さいますか」の「五」の上で"0"の手書きが主張している
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春風をになひて去らむ彼の岸へわらへ笑へやかんらかんらと
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終章の言祝ぎを受くひとひらは死の瞬間の中蘊に舞う
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なにごとにも分けられもせぬ僕たちをきっと歴史は引き裂いてゆく
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視地平の南群はいむぶしをめじるしに風食む鳥は雲居より去る
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氷点ににじりよせてはまた戻り研ぎ冴えてゆく冬の切羽に
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あまたある浮き世の無をば無とせずに面白がりて暗がりに酔う
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思い出を二束ばかし汚されてまたひとつひと嫌いになる日
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男壬にん男辰しんせる男良むすめのまろき丹田が纏う腹帯はるびはISSEY MIYAKE
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他者という地獄の中にわれら餓鬼ひとりひとりが吠たえつ捩れつ
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十九万六千八百八十三次元の月影に怪物あり
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