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感覚・空想・生活

シナプスにことばの事故を繰り返し 言語野をく熾火がともる
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宇宙塵軌道に満ちてバーニアの裂けて明日はどこに降りよう
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きっちゃてん その言い方が可愛くて 温んだ珈琲空席に置く
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月並みのルービックキューブ手遊てすさびに 六面不一の真新しさは
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O 2にひとつのCを付け足して 吐息にぼくは削り出される
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████くろぬり  おしろい塗りて鯨幕 言挙ことあげは禁 隠された音
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あめつちにSQLインジェクションを詠み込んで 位相の果てを覗き見る窓
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雰囲気で入れたら美味い妄想し不味さに笑い転げるふたり
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ハレの日は問わず語りの極北へ 支離滅裂な思考・発言
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統語論シンタクス意味論セマンティクスを振りほどき 後ろを見るな言語姦覚
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約束はまだ果たされず青林檎 ヨハネの首級しるしその味を問う
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一陣の空想吹きて残される言葉のサラダ埋もれみる夢
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二段階部屋がやさぐれたと思う 無造作に置く空ののどごし
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朝顔に水の戻りてごぼごぼと 沈む肺腑の吐くたまを聞く
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かれこれと四半世紀は待つけども まだ出てこない人生ライフ全クリ
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ああ、そういえばキスもまだなんだっけ さがないひつじ夜を企む
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山河破れた夏空に二ケツする中学生としなる釣竿
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生かすもの殺すものなお満ちつ引き 気圏のしたで濡れそぼつもがり
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芥子粒の弾けてかいな組み付いた 痛みの星座ざわめいている
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人口比興味の数と思い知る文字の大河に叫び流れて
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陸路閉じ まだらに消えた店先たなさきに ごめんなさいが佇んでいる
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知る道も知らない道も閉ざされて 抉る川辺はカフェオレのよう
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じばじばと染まる玉ねぎ飴色に 夜来風雨の声に似ている
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Dinner dinner, chicken dinnerと云いながら サラダチキンを啄んでいる
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熱圏の縁よりくだる大気柱 頭蓋の底に踏み込んでゆく
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言葉研ぎ大気に溶けて冴え冴えと 刺すも刺さぬも気付かぬほどに
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はじかみの紅さす端をさりさりと 酸いも忘れて彼はまだ来ず
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薬指、貴方と僕の信義則 右手にうつし くびき忘れる
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百万のひとごと寄りてひと燃やす 死蝋で正義灯されている
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天の河逢えずとなれば地の河もと 願う二人か橋よ落ちろと
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