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川野三郎
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歌人であるよりも、三十一文字の詩人でありたい。風に羽ばたく・鳥にあこがれて。
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今日こそは力ぶつかる晴れ試合いでたつ乙女の市営地下鉄
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ハイティーンなんて言葉も聞かずなり、現役世代は若者といふ
8
木枯らしにあえなく紅葉は散らされて私は埋もれています文字に
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さめざめと笑ひてありし別れより脳裡にうかぶもうあはぬ顔
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色彩をこころにそめてゆくときに貴方ははなだ色のイメージ
7
いりみだるコードのごとき物事に筋をとほすは解釈と断
10
彼女はこころに海をもつ。私は波にあらはれて、冬は寒いよ
7
波あらふ磯よモダンはまさごへと溶けてゆくのは仮称の私か
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塵のごととっちらかった記憶にもいつか灯りをともす
蠟燭
(
ロウソク
)
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あの坂をのぼれば海の見はらされはるかにのぞむ初恋の夏
9
純白のドレス、もうふれられぬ肌、見おくりませう華燭の夜に
5
誤解までひきうけてゆく表現のしたたかにしてはなたれし矢よ
8
いつまでもあの日のままの心かな 氷のをりに閉ざされし恋
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ただ時のうつろふを待つ ぽつねんと 病魔の犯す身体よこたへ
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またひとつ昭和は星となりました。たてまつらむかともしびの宵
9
待ってたよ。鈍く重たい金属の貴方の愛で砕かれる僕
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陰謀論、首までつかっていたとして 心意気にはドン・キホーテを
4
わたらうも意気のあがらぬ川むかふ 風にとまどふ敗残の兵
9
熟れたまま干からびてゆけ かのバルコンに吊るされしあはれ柿どち
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文芸の飽和してゆく世界ならせめてあなたと埋もれ木のこけ
9
目・目・目 都市には実に多くの目 あるいは記録媒体の目も
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チョコレート、身体にとけてゆくときに甘い匂ひのたちこめる脳
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玉木さん玉の力でブレイクす。こんなはずではなかった浮気
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惨劇のガザ、罪深きはイスラエル
黄泉
(
よみ
)
かへり描けよ白土三平
8
柱だつ巨突のしげみよ 臨海に人の造りし神殿のごと
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この道のどこまで僕をむかふるか セイタカアワダチ草の黄色は
8
指先につたはる熱はやはらかく みちたりてゆくなけなしの性
8
鍵盤の音に神秘のとけだしてミルクのごとくカフェのmorning
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政治とはいつか視界もくもるまに自らの火に燃えつきて灰
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沈淪の人としてあり 波あらふ
鮑
(
あはび
)
もなしに海ふかぶかと
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