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川野三郎
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歌人であるよりも、三十一文字の詩人でありたい。風に羽ばたく鳥にあこがれて。
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鍵盤の音に神秘のとけだしてミルクのごとくカフェのmorning
13
政治とはいつか視界もくもるまに自らの火に燃えつきて灰
9
沈淪の人としてあり 波あらふ
鮑
(
あはび
)
もなしに海ふかぶかと
8
恨もうか。それとも妬んでみましょうか あなたをぱくんと食べた人たち
5
罪のないつもりで生きてきましたが誰かのせいでカタストロフィ
7
SNSこだましてゆく声たちよ 人それぞれのくらがりのうち
10
冬ちかし、それにつれても木枯らしに吹かれかんかんかんと空き缶
12
やりがいで搾取されてく悲しき
日本
(
ヤポン
)
やりきれぬブーケを捧げん
9
カフェにて女連れたつさへづりを聞くともなしにひとりのパスタ
12
地図ひろげ宿をきめたら旅ここち 待っているのはどんな海かな
11
なにゆゑに生を受けたか こたへなき問に執行のときを待つ犬
12
ぼへさんののぞくスカート〈おなじ頃……〉つげ義春は叙勲せられぬ/こら
!?
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都市の青におぼれゆくまに浮かぶ瀬のないなら君と腐乱したいよ
6
人知れず人のこころをなぐさむる 詩人といふはブルーの色か
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遠目には明るく見ゆる火の手にも風おそろしき匂ひはらみぬ
7
病とは耐えてゆくこと あらはれるエラー・エラーの波のしげきに
10
想像の翼はばたけ 言の葉の空をわたれよ 花しらぬ雁
9
いつまでも若い気分でいるようね。ところがどっこいもうたそがれよ
9
薄明に明け烏なくあかつきに 空に吸はれるごとくねぶたし
10
SNS、いいねごっこは果てもせず。いやはや僕はちょっと疲れた
9
ディストピア、技術の支配に奉仕する人ぞあはれにたちまじる吾
7
詩の秘密をさぐらんとして朔太郎 その都市てきな青さのうちに
7
引き潮の終わったはずの恋なのに またよせかえす切なさは何
17
かなたから遊ばん声のひびいては たのもしくある未来のおとなひ
6
ガラスこしたどるぬくもり まぼろしと思ふまもなく はなれゆく愛
9
ふとおそふゲリラ豪雨の破滅的感情しづめつつ雨あがり
8
閉塞す。時代は雲にふたがれて 私はここに空白の詩だ
8
このりんご、名前はなにかたずねても 答えてくれない酸っぱさがよい
11
政
(
まつりごと
)
は言の葉の空までおほひ濁りにけりな わが視界さへ
8
ひねもすに人を恨んだ罰として すとんと落ちたあべこべ世界
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