Utakata
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川野三郎
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歌人であるよりも、三十一文字の詩人でありたい。
かつて朔太郎曰く「詩はただ、病める魂の所有者と孤独者との寂しいなぐさめ」と……
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幸せを見つけてほしい あなたには いつも笑顔のレジのお姉さん
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おしっこをすると下着もしめりつつ 年のせいならしかたもないか
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扇風機もうかたづけてよいですか。あやしみながら空にたづねる
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燃える火にあちちあっちと目覚めたら 箱のなかでは洒落にならない
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うしみつのタイムラインに賑わった怪しい短歌も消ゆるしののめ
8
労働のあとのつかれの感覚にしみこんでゆく けふの晩酌
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「石バ・野ダ」大連立で世直しダ。言うだけ言ってあとは知らない
5
夏場には
氷
(
ひ
)
もて冷やした味噌汁を けさは湯のままありがたく吸ふ
23
夏の日になれた肌には はっくしょん けっこう冷えるね摂氏二十度
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優勝はあなたの笑みよ。それだけでなぐさめられる人もいました
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はるかにも花火の音の響いては 夏の余韻が遠のいてゆく
7
人の世はなるようにしかならないと わたしはここでふて寝してます
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背番号
(
うたかたの
)
六千と百十一番
(
kajin/6111
)
万葉ぶりの現代短歌ぞ
(
いいねはもちろんフォローよろしこ
)
5
うたかたの憂き夜の闇にきになるは 通知はいくつきてるかしらん
5
思い出をスマホにぱしゃぱしゃおさめては アプリにあげて
また見る日まで
(
はいさようなら
)
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理解ある彼くんなんかになるよりも あなたを抱いていたい僕です
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生まれたて三ヶ月めの姪っこの お尻しっかりしててびっくり
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うたかたに垢をひらいてみたところ あっっ見慣れたアイコンのひと
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夜のあけてなほも鳴きをる虫どちよ 鳥っこたちに気をつけなされ
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このあした風は涼しくなったけど 気はゆるめずに夏さがり待つ
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はしやすめみたいな歌もよいもので なにはともあれ
三十一文字
(
みそひともんじ
)
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