氷山
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詩のことばをつかえるようになりたいです

恋なんてあったんだっけと油断して君の写真をみて爆ぜる胸
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諦めたつもりでもまだ顔を出す 傷つけられたあの日の怒り
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とてもよく働いてくれた君たちに休みを出すよ 不安、恐怖くん
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最果ての霧がかかった山路にはやはり貴女がいるという気がして
8
愛してと過去に伸ばしたぼくの手を繋いで未来へと連れていく
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産声を上げたときから待ってたよ すこし寂しいきみに出会うの
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穴なンてなかつたかしれぬ 朋輩の愛でぎうぎう詰めの心に
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神さまはぼくにも与えて下すった うでいっぱいの友だちの愛
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愛でしょう 遠く離れた電話越し 頭上の同じ月を見たこと
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自ずから目先めさきに現れる道を歩いていくの きりきりせずに
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少しだけお高いひみつのとっておき 迷わずきみのために作るよ
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にんげんのいいとこわるいとこを跳ぶヒートショックでくたばっていく
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喉が焼けつくほどすきで目を擦る 知音ちいんのあいに包まれている
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世界くらいいつでも滅ぼせるんだって、私のために彼女は言った
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ねこの手に踏まれたときのゆるされている感覚がすくいなのだと
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友だちの声が聴きたい、話したい ここは地獄じゃないとおしえて
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きれいごとすらも言えないおそろしき実家のような緊張感で
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息がもうできない先祖代々の生物濃縮されたのろいで
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つまり罰なんじゃないかな 九人の孫は黙って末代になる
4
いいんだよ、そこに落ちてる亡骸は見過ごすことになっている死
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子どもをかかえたすいっちょんが死んでる
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生まれ出て悩んで擦れて巡り来るすべては奇跡 あまり気負うな
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こんなにも深く通じる人がいるこの人生も奇跡のひとつ
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つまらない人生ですがと語り出すどれもこれもが濃くて新たで
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りっぱにはなれない、いつも恥ずかしいわたしのままでそっと寄り添う
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切り株にならうと思ふ 養分を若芽に与ふしずかなものに
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不均衡はびこる国の蒼白き月よ、女よ、もはや譲るな
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誰とでも手を取り合えるわたしではなかった 友のかたじけなさよ
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将来の不安・焦りをうやむやに溶かした赤紫に溺れる
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あなたとは泥沼で手を取り合える そこで見つけた花を愛せる
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