氷山
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詩のことばをつかえるようになりたいです

思うより恃めるものだ、わたしとは ここまで生きた甲斐があるから
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たいせつなわたしを曇らせるものを断てたひかりを抱いて生きてく
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今もなお湧き出す怒りは膿や痰 きみは正しい道にいるんだ
5
愛してるからこそすべて愛おしいあなたにわがままを言われたい
4
幸せにするのはわたしじゃなくていい ごはんを食べて、あなたでいてね
9
すこしずつ諦めていくものですね 乾いた皮膚ほど薄い安堵と
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脳内で火照る空気を吐き出した鼻腔をみたす秋の涼風
10
着崩れてちらつくあなたの胸元にほくろがあったという驚き
8
人の世の最たる罪は「分かる」こと 傷口を圧しじる傲慢
6
人生の添木になるよ さりげなくお水のようにそばにいさせて
10
真ッ暗の空に浮かびしうろこ雲 巨大な鯨の腹に見紛ふ
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あなたしか見えないくせにその顔も見れないくらい恋をしている
11
好きな子に浴衣着せるの、げつようび。世界でいちばん素敵にするの
7
誰も見てない丁寧を集めたい 愛しい生活者の息づかい
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あげられるひとがいるのは幸せだ 見つけたものもことばも愛も
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はにかんであなたにあげる 気に入ったものの一番おいしいところ
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友だちに、愛する人に恵まれてきつく手を組む お目こぼしあれ
7
愛してる。あなたのおかげでにんげんになれたの、愛すことをつかんで
4
受け入れてくれたあの日の安心がいまも貴女を愛しているの
7
恋なんてあったんだっけと油断して君の写真をみて爆ぜる胸
10
諦めたつもりでもまだ顔を出す 傷つけられたあの日の怒り
11
とてもよく働いてくれた君たちに休みを出すよ 不安、恐怖くん
7
最果ての霧がかかった山路にはやはり貴女がいるという気がして
8
愛してと過去に伸ばしたぼくの手を繋いで未来へと連れていく
8
産声を上げたときから待ってたよ すこし寂しいきみに出会うの
10
穴なンてなかつたかしれぬ 朋輩の愛でぎうぎう詰めの心に
7
神さまはぼくにも与えて下すった うでいっぱいの友だちの愛
10
愛でしょう 遠く離れた電話越し 頭上の同じ月を見たこと
12
自ずから目先めさきに現れる道を歩いていくの きりきりせずに
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少しだけお高いひみつのとっておき 迷わずきみのために作るよ
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