氷山
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473

詩のことばをつかえるようになりたいです

酔いどれのたわむれなんかじゃないのにきみを抱きしめる確信犯
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高鳴ったあたしの胸もしらないで手紙と一緒にここを発ちなよ
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まあ、そうね、考えてみて。あの人があの日おまえを許したわけを
5
こっそりと隠れるように盗み見るまだまっ暗い四時半の空
13
偶像というにはあまりに友だちすぎるきみはわたしのための恒星
6
その指が編んだアルバムを繰ればあなたのいない日々を暮らせる
7
思い出の中にはいつも君がいてわたしと同じ景色を見てる
9
その声でよばれるたびに輪郭がはっきりとするわたしの名前
11
うっとりと目を閉じるねこの瞼が合うときに散るゆたかな火花
10
虎がいるでしょうあなたの胸の中にも 許せぬものを許さぬために
13
こころある人の指から放たれるただしい鍼が心臓を刺す
10
人を傷つけた夜にもあったかいのり弁を食う、食らう、しょっぱい
9
昔より垂れてきた頬を見てたら目が合って若返るははおや
7
柔村という名のひとのエスプレッソに似たすこしでも満たされる歌
8
おふとんにもぐればいつのまにかなんだかんだでねむれるいきもの
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上なんていつも向かないから向いたら首が痛くなったさみしい
8
太麺のものなら全部おいしいと宣うわたしが踏み潰す蟻(あり)
5
ぼくはこのように生まれた。みにくくてはずれたぼくのままで生まれた
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きみという水面(みなも)はあまりに澄んでぼくというけものをつぶさに映す
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永久にはがれない「よくできました」のシールをくれた友だちのゆび
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まばたきの合間にすべりこんできて勝手に溶けた雪の目薬
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目を糸のように細めて笑うくせがありあなたの顔がみえない
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静脈の血ほどまで濃いせっけんの緑を薄い泡にしないで
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縫い糸のように太細(たさい)を繰り返し連綿とつづく愛を貴女に
9
あなただけ違う音、色、ひかりをもってわたしの琴の弦をはじいた
9
生まれ変わったら海になりたいけどさ、きみが蝶なら葉にもなれるよ
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にんげんはすこし正しい まるまった人にふとんをかけなおすとき
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常夜灯と名乗る優しい感じの人が昨夜殺したほんとうのよる
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ましかくでいられないこの凸凹を許し合うときパズルは埋まる
9
お月さまさえ敵になる雪の夜はダウンもぜんぶ置いて逃げ出せ
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