氷山
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362

詩のことばをつかえるようになりたいです

暗闇に浮かぶ灯火はあの子が真っ昼間から掲げていた火
10
当面の目的地すらわからないからとりあえず灯火に寄る
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朗らかに惨めに行かう小生は君の隣か後ろにいるさ
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生きるとはおにぎりに茶がついてきて嬉しいと思うくらいでいいよ
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自転車で駆け下りるひび割れた道 わたしはここで生きているのだ
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「さみしい」は「さむい」との相関がありあんたのそばはたいていぬくい
7
さみしくはないかわたしはきみのためならばどこでも火を灯すから
6
愛されて育ったあなたといた日々は年中行事を大事にできた
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きみならばどんな場所でも幸せになれるからもう発つ時間だよ
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親のないぼくらを友とせんせいが一人前のひとにしていく
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友だちの言葉はモッコウバラに似ていつかわたしの庭に植えたい
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きみの目に映る美しい未来に入りたかったぼくを忘れて
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何億年前の光が「一瞬のおまえたちなど」と優しく語る
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ないはずの胸を焦がしたあの夏をそっとしまっているウォークマン
6
短歌とは言葉の花を選り抜いて組む花束で贈るにもよい
6
一輪のきみの言葉をあつめては三十一字の花束にした
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わたしよりわたしのことを愛すのはどうしてですか 愛はくるしい
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ひとりでは好きになれないわたしでも一緒にいればあなたごと、そう
8
あれが愛だったとか何よりも私がわかっているから髪を抜く
7
風呂水にホースを投げた水飛沫 あなたの母も海であるのね
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わたしたち銃弾の雨から身を隠すみたく必死に生きてきたよね
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考えてみれば存在しないものとの戦いに終始した日々
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ゆっくりと自転車をこぐお日さまの光がやけに目に痛いよる
7
弱いから過剰なまでに傷つける 殺虫剤で床濡らすくせ
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割引の期限が切れた菓子パンはわたしと同じだから好きだよ
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それで採算とれるならいいけどと笑うあんたがいて大黒字
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偶然に触れ合った糸の接点をにぎっていたいふるえるほどに
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思い出すだけで涙があふれだすほどの心をもらったんだよ
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友だちとぼんやり並んで番組を見れたあの日に知った幸せ
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大切に向き合いたいほど返信を溜めてしまうの 言い訳かしら
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