氷山
17
30
投稿数
473

詩のことばをつかえるようになりたいです

親のないぼくらを友とせんせいが一人前のひとにしていく
10
友だちの言葉はモッコウバラに似ていつかわたしの庭に植えたい
6
きみの目に映る美しい未来に入りたかったぼくを忘れて
2
何億年前の光が「一瞬のおまえたちなど」と優しく語る
9
ないはずの胸を焦がしたあの夏をそっとしまっているウォークマン
5
短歌とは言葉の花を選り抜いて組む花束で贈るにもよい
5
一輪のきみの言葉をあつめては三十一字の花束にした
7
わたしよりわたしのことを愛すのはどうしてですか 愛はくるしい
8
ひとりでは好きになれないわたしでも一緒にいればあなたごと春
7
あれが愛だったとか何よりも私がわかっているから髪を抜く
6
風呂水にホースを投げた水飛沫 あなたの母も海であるのね
4
わたしたち銃弾の雨から身を隠すみたく必死に生きてきたよね
8
考えてみれば存在しないものとの戦いに終始した日々
6
ゆっくりと自転車をこぐお日さまの光がやけに目に痛い朝(よる)
6
弱いから過剰なまでに傷つける 殺虫剤で床濡らすくせ
9
割引の期限が切れた菓子パンはわたしと同じだから好きだよ
7
それで採算とれるならいいけどと笑うあんたがいて大黒字
5
偶然に触れ合った糸の接点をにぎっていたいふるえるほどに
10
思い出すだけで涙があふれだすほどの心をもらったんだよ
11
友だちとぼんやり並んで番組を見れたあの日に知った幸せ
10
大切に向き合いたいほど返信を溜めてしまうの 言い訳かしら
7
奪われてきたわたしから奪えない愛をもらったひとであること
5
傷だらけだけど絆をいくつでももってわたしはこわれていない
7
神さまに渡さぬように抱き合っていつかおんなじとこへ行こうね
6
似ても似つかない清廉なあの子と目線が似てると言ってくれたね
5
お父さんわれわれはまるで不良品のパズルみたいな親子でしたね
7
おたがいに愛の形が違ってて受け取る凹をもてなかったね
7
会うだけでちぎれんばかりに風を切るしっぽが愛を白状したら
6
のめりこみ一気に読んだ作品が微妙に終わった後の置き去り
9
疲憊したからだはなにも拒めない ひゅうひゅうと鳴る喉の悲鳴が
4