Utakata
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氷山
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詩のことばをつかえるようになりたいです
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もうずっときょうだいだったわれわれが今に出会っただけということ
8
わたしたち、踏みつぶされたあの日からきょうだいでいた 友だちだった
8
話し足りないというのがなによりの友の証だ、きょうだいよ
10
会うときにつけてた香水をまとってあなたの静かな強さを借りる
11
きみに会うたびに募って捨てる愛を後でいとしく拾って帰る
11
彼女とは祝福、
静寂
(
しじま
)
、透き通る海 わたしを救い続けるこころ
7
神様が遣わすきみの羽根を折ることがないようこの手を縛る
9
誤った末にやって来たここで
違
(
たが
)
えず無二のきみに出会った
10
いいこではアカデミアには入れない 利口も馬鹿の一種と言うし
7
怠け者ほどに大きな口を持つ 愚見を弄するだけに終わって
6
傍目には怠けていても焦燥の海におぼれてもがく内心
10
したたかな私の髪が逆にもうヘアブラシの毛を
梳
(
と
)
かしている
7
手に負える歌はわたしの歳の数 二十一首を冊子にこめた
10
歌でない歌があるのが恥ずかしく選歌集など編んでねむった
9
誰も彼も子どもを崖っぷちに追う社会に張った網になりたし
13
だいじょうぶ だいじょうぶだよ 頼りない大人が言えることはそれだけ
13
クーラーをかけて餃子を食べた部屋 実家の匂いに似て少し泣く
11
生涯をかけて貴女の時折の嬉しさになることだけを請う
11
ふたりだと珍事ばっかり起きるけど楽しかったね、ふたりだからね
12
一緒ならどんなぽかでも愛しくて笑い転げる
秋雨
(
あきさめ
)
の下
9
先輩がいるからまともなふりをする 片付けとかは得意ではない
7
分からないことがうれしい 老いた後拾えるものが増えていくから
4
積雲のうしろに流る鱗雲 夏が秋へとバトンを渡す
13
わたしたちみんな光なわけだからきみも煌めく色違いだよ
14
せんせいが
怪訝
(
けげん
)
な顔をしたわけを今更に知る書架の隅っこ
11
さざ波のとおく向こうの水平のかすみの淵にあなたが
触
(
ふ
)
れる
9
目くじらもふっと緩んで眠くなるくらいほどよい秋の風だよ
10
少しだけ一緒に待とう、夜明けまで 日が昇ってもまだ夜とする
6
いつの日か「頑張らないのが大事」さえ理解する日が来るのだろうか
10
人生は伏線拾いだとすればまだ拾えない線が気になる
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