氷山
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436

詩のことばをつかえるようになりたいです

にんげんのいいとこわるいとこを跳ぶヒートショックでくたばっていく
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喉が焼けつくほどすきで目を擦る 知音ちいんのあいに包まれている
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世界くらいいつでも滅ぼせるんだって、私のために彼女は言った
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ねこの手に踏まれたときのゆるされている感覚がすくいなのだと
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友だちの声が聴きたい、話したい ここは地獄じゃないとおしえて
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きれいごとすらも言えないおそろしき実家のような緊張感で
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息がもうできない先祖代々の生物濃縮されたのろいで
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つまり罰なんじゃないかな 九人の孫は黙って末代になる
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いいんだよ、そこに落ちてる亡骸は見過ごすことになっている死
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子どもをかかえたすいっちょんが死んでる
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生まれ出て悩んで擦れて巡り来るすべては奇跡 あまり気負うな
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こんなにも深く通じる人がいるこの人生も奇跡のひとつ
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つまらない人生ですがと語り出すどれもこれもが濃くて新たで
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りっぱにはなれない、いつも恥ずかしいわたしのままでそっと寄り添う
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切り株にならうと思ふ 養分を若芽に与ふしずかなものに
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不均衡はびこる国の蒼白き月よ、女よ、もはや譲るな
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誰とでも手を取り合えるわたしではなかった 友のかたじけなさよ
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将来の不安・焦りをうやむやに溶かした赤紫に溺れる
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あなたとは泥沼で手を取り合える そこで見つけた花を愛せる
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もうずっときょうだいだったわれわれが今に出会っただけということ
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わたしたち、踏みつぶされたあの日からきょうだいでいた 友だちだった
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話し足りないというのがなによりの友の証だ、きょうだいよ
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会うときにつけてた香水をまとってあなたの静かな強さを借りる
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きみに会うたびに募って捨てる愛を後でいとしく拾って帰る
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彼女とは祝福、静寂しじま、透き通る海 わたしを救い続けるこころ
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神様が遣わすきみの羽根を折ることがないようこの手を縛る
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誤った末にやって来たここでたがえず無二のきみに出会った
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いいこではアカデミアには入れない 利口も馬鹿の一種と言うし
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怠け者ほどに大きな口を持つ 愚見を弄するだけに終わって
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傍目には怠けていても焦燥の海におぼれてもがく内心
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