氷山
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454

詩のことばをつかえるようになりたいです

蜘蛛の糸よりもはるかに頼りないわたしの道を必死でつむぐ
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明日あすの朝起きたら化石になってたい 淡い期待をシーツに挟む
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働いて無口になったあねさまがとんぼの写真をみせてくれた日
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夏なんて他人事の部屋を揺さぶった夜空の花が開く轟音
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友人の誰も彼もが手伝いを買って出てくれる豊かな病床
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大人はね、熱が出ててもお粥とか作ってくれる人がいないの。
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はじまりの一歩はこわいと決まってて思ったよりも人はやさしい 
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夏祭りまでに治るかわからない 露と消えにし浴衣のあなた
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夏風邪に浮かされ母の手を夢に見る かあさん、あつい 冷えピタかえて
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反対の新幹線にのりたいなぁ 分銅がのしかかる心臓
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バチンって音と衝撃、あと痛み。それを合図に恋をわすれる
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さようなら。左の耳にひとつだけあなたの痕を残してほしい
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わたしこそわたしを縛る鎖であってどこへ行っても自由になれない
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初恋があなたでよかった、心からあなたを愛せたわたしを好きだ
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忘れられたくないと泣く吾の首をしんねりやさしく締めて黙らす
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出先ではずっとほんのり鼓動が早い みんなみたいに器用じゃないし
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さくらんぼみたいに赤い唇の輪郭を見る わたし、生きてる
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いつ死ぬか分からないから私たち納得できるせいでいようね
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この恋もいつかは消える、と慰めたまぶたに浮かぶ大粒の玉
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目ざわりなジェンダーロールはケチャップをかけてすっかり食べてしまった
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寝ようとはしても瞼の裏側にあなたの影があるものだから
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だんだんと周回遅れになる日記 寝起きのからだもヘドロになって
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愛したい縋りつきたい「誰か」とは結局いつもあなたであって
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脇道を歩くいつかの君のため一つ二つこぼしておくよ
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なんとまあ呆れたばかの私でも温かい手に運ばれてきた
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薄曇り しとしとと降るひぐらしの声がさみしく、さみしくなって
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煮え切らない雨が小窓を叩くから ねむい 誰かに優しくされたい
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うだうだと午後のバイトに行き渋る きのうの日記もまだ書けないで
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みんなより不器用だから仕方ない 焦げたパスタをお箸ですする
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「作られた自然体」というみずからの言葉がわたしを鋭く刺した 
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