氷山
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465

詩のことばをつかえるようになりたいです

愛が通わずゆるやかに壊死してく わたしの中のあなたの部分
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恋をして理解したのは漫画とかラブソングとか親の愛とか
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心房の穴を埋めるのは愛であり、酒、賭け、煙草ではないらしい
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夕焼けに頬を伝った病熱で空が端から冷やされてゆく
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惜しみなく与えることの豊かさに気づいたひとが大人なのです
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いい人もいれば時には心根の饐えたにおいの人もいますね
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いつか見たものをじぶんでつくれたと喜ぶだけの青い手遊び
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くつひもを結んだ姿さえ光る 寄せては消える波のあわいに
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好きな子の語尾の絵文字に息を呑む 新説・ハートアタックの意味
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何もかも終わった後で「大丈夫でしたか」などと罪を滅ぼす
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ほんとうはまだ冷戦のわたしでも 今日のところは愛すふりから
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なまいきで仏頂面でふくみみの かけがえもなくかわいいわたし
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そういえばお粥をいちども食べてない 風邪もひけない大人になって
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擦り切れた脳はことばを発さない 苦し紛れに点くフィラメント
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好きな子といっしょに海に飛び込んで「涙みたいだ」って笑いたい
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かあさんがガーゼでふいてくれた顔 今もなでるとあくびをします
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すすり泣くたんぽぽぐみのおしいれに「もういいよ」って言ってみた
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せめてもの意地で並行線とする ねじれの位置のわたしとあなた
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身の程を知ったあの日に裏向けたきみの写真が色褪せている
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恋をしてどうにかなった。ひとことに囚われはずむ愚かなポンプ
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実家でも アパートの部屋でもなくて どこかとおくのおうちへかえる 
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仕事場へ直送される電車内 わたしを誘う乗り換えの便
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しるべほど強く光って消えますね。肥えた線香花火みたいに
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自らの遺影の前の蝋燭を吹き消して夏、彼は帰った
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張りつめた糸の緩まるうれしい日 机の上がなぜか片づく
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ねむるなら荷物をひとつおろしなよ 空いた背中を撫でてやるから
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だいじょうぶ、宇宙から見りゃウチらってホコリとかだよ。今日はもう寝よ
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勇敢に戦ったから傷もある わたしの生が勝利の証
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好きだって言ってるでしょう。貴女なら私の好きがどっちか分かる。
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きみの声聴くと逃げちゃうわたしなど なんにも知らず鈴を転がす
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