氷山
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454

詩のことばをつかえるようになりたいです

なまいきで仏頂面でふくみみの かけがえもなくかわいいわたし
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そういえばお粥をいちども食べてない 風邪もひけない大人になって
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擦り切れた脳はことばを発さない 苦し紛れに点くフィラメント
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好きな子といっしょに海に飛び込んで「涙みたいだ」って笑いたい
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かあさんがガーゼでふいてくれた顔 今もなでるとあくびをします
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すすり泣くたんぽぽぐみのおしいれに「もういいよ」って言ってみた
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せめてもの意地で並行線とする ねじれの位置のわたしとあなた
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身の程を知ったあの日に裏向けたきみの写真が色褪せている
4
恋をしてどうにかなった。ひとことに囚われはずむ愚かなポンプ
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実家でも アパートの部屋でもなくて どこかとおくのおうちへかえる 
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仕事場へ直送される電車内 わたしを誘う乗り換えの便
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しるべほど強く光って消えますね。肥えた線香花火みたいに
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自らの遺影の前の蝋燭を吹き消して夏、彼は帰った
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張りつめた糸の緩まるうれしい日 机の上がなぜか片づく
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ねむるなら荷物をひとつおろしなよ 空いた背中を撫でてやるから
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だいじょうぶ、宇宙から見りゃウチらってホコリとかだよ。今日はもう寝よ
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勇敢に戦ったから傷もある わたしの生が勝利の証
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好きだって言ってるでしょう。貴女なら私の好きがどっちか分かる。
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きみの声聴くと逃げちゃうわたしなど なんにも知らず鈴を転がす
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何となくやつていけると思ひます梅雨の晴れ間にまくらを干して
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二十歳はたちまでばかにしていてごめん初恋は疾風怒濤の嵐
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侵されぬやうにまなこをかッ開く 不穏な人が多すぎる夏
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正直はあなたの胸を食い破るから 私の胸で飼っておきます
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松島も浄土ヶ浜も清水きよみずも なんぼのもんじゃい 君がいちばん
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身も蓋もどうにでもなれ なべの隅にて乾きゆくそうめんの繭
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考えも今日のレジュメもしけってる 君の隣が私ならいい
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あさましく 長く見つめてゐられない 白髪増えたる笑みの皺々
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来たる世は彼女の好いたものになる 個性できみを惹けるでもなし
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帰るなり胃の奥底に押し込める リボンで包み返された恋
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はなむけに、カーネーションの青いやつ。わたしのことは忘れていいよ。
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