Utakata
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氷山
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詩のことばをつかえるようになりたいです
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娘
(
わたし
)
にも応えず触れる液晶の中がそんなによいものですか
16
愛が通わずゆるやかに壊死してく わたしの中のあなたの部分
5
恋をして理解したのは漫画とかラブソングとか親の愛とか
7
心房の穴を埋めるのは愛であり、酒、賭け、煙草ではありません
5
夕焼けに頬を伝った病熱で空が端から冷やされてゆく
5
惜しみなく与えることの豊かさに気づいたひとが大人なのです
11
いい人もいれば時には心根の饐えたにおいの人もいますね
5
いつか見たものをじぶんでつくれたと喜ぶだけの青い手遊び
5
くつひもを結んだ姿さえ光る 寄せては消える波のあわいに
8
好きな子の語尾の絵文字に息を呑む 新説・ハートアタックの意味
5
何もかも終わった後で「大丈夫でしたか」などと罪を滅ぼす
6
ほんとうはまだ冷戦のわたしでも 今日のところは愛すふりから
7
なまいきで仏頂面でふくみみの かけがえもなくかわいいわたし
9
そういえばお粥をいちども食べてない 風邪もひけない大人になって
13
擦り切れた脳はことばを発さない 苦し紛れに点くフィラメント
5
好きな子といっしょに海に飛び込んで「涙みたいだ」って笑いたい
4
かあさんがガーゼでふいてくれた顔 今もなでるとあくびをします
9
すすり泣くたんぽぽぐみのおしいれに「もういいよ」って言ってみた
8
せめてもの意地で並行線とする ねじれの位置のわたしとあなた
10
身の程を知ったあの日に裏向けたきみの写真が色褪せている
5
恋をしてどうにかなった。ひとことに囚われはずむ愚かなポンプ
4
実家でも アパートの部屋でもなくて どこかとおくのおうちへかえる
8
仕事場へ直送される電車内 わたしを誘う乗り換えの便
9
導
(
しるべ
)
ほど強く光って消えますね。肥えた線香花火みたいに
10
自らの遺影の前の蝋燭を吹き消して夏、彼は帰った
7
張りつめた糸の緩まるうれしい日 机の上がなぜか片づく
11
ねむるなら荷物をひとつおろしなよ 空いた背中を撫でてやるから
17
だいじょうぶ、宇宙から見りゃウチらってホコリとかだよ。今日はもう寝よ
11
勇敢に戦ったから傷もある わたしの生が勝利の証
9
好きだって言ってるでしょう。貴女なら私の好きがどっちか分かる。
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