Utakata
登録
Login
夏
フォロー
14
フォロワー
20
投稿数
302
詩のことばをつかえるようになりたいです
« 最初
‹ 前
…
3
4
5
6
7
8
9
10
11
次 ›
最後 »
さざ波のとおく向こうの水平のかすみの淵にあなたが
触
(
ふ
)
れる
9
目くじらもふっと緩んで眠くなるくらいほどよい秋の風だよ
10
少しだけ一緒に待とう、夜明けまで 日が昇ってもまだ夜とする
6
いつの日か「頑張らないのが大事」さえ理解する日が来るのだろうか
10
人生は「伏線拾い」じゃないかな まだ拾えない線が気になる
10
快晴をつむじに浴びて泣きながら歩くわたしとちいさなミュール
4
生きるたび変わってしまうわたしでも朝な夕なにあなたを愛す
7
もがくのも苦しいだろう 悪いけど少し早めにいのちを覆う
5
どこまでもでっかい月が追いかけてくるんだ母さん、兎もいるよ
8
観客の拍手の音は楽屋から聞こえる怒号をのみこんでいく
8
触れないでいれば在るかも分からないはずだからもう返事はしない
4
空蝉にあつまる蟻を見下ろしたわたしは
糧
(
かて
)
を待つだけの雛
8
どんな子も自由に生きられる家の
床束
(
ゆかづか
)
になる覚悟ができた
5
たらちねのあなたを撫で返せるだけの立派な腕を賜りしこと
9
べつに神様じゃないけど願掛けに愛する人の写真を飾る
6
逃げて逃げ疲れた隙間に勉学をすべりこませる姑息な日ごと
5
なにごとも訓練が要る 一足に理想を目指す声を諫めて
9
「ひたすら」と言うは易いが行うは難しというより可能ではない
4
締め切ってひたすら学ぶ六畳間 蝉の声すら遠巻きになる
7
わたしなど決意したって一心にできないままで それだからこそ
5
世間とか上か下かの価値観はどうでもいいの 真面目でいたいの
5
胸潰れさうなくらいの重圧におもむろに高く髪を結い上ぐ
11
いつの日かやわい気持ちで詠んでいた自分のうたに救われること
18
わたしにはこの世の何も向いてない 窓辺で風に吹かれていたい
8
ねじくれた幹を持つ木もその昔苦しくて身を捩ったのだな
11
かき氷みたく不安が脳髄を染め上げていくAM 1:00
9
うずくまることしかできない命なら はなからダンゴムシがよかった
9
自分では生きてていいと思えない ひとの人生ばかり認めて
7
蜘蛛の糸よりもはるかに頼りないわたしの道を必死でつむぐ
11
明日
(
あす
)
の朝起きたら化石になってたい 淡い期待をシーツに挟む
5
« 最初
‹ 前
…
3
4
5
6
7
8
9
10
11
次 ›
最後 »