Utakata
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氷山
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詩のことばをつかえるようになりたいです
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こんなのは正しくないと殺されたあなたの心はどこへ行くのか
8
きみの目がわたしの脳裏を侮辱してチリチリ焼いてやまない日暮れ
8
わたしには見えないものを見通している先生のうすい微笑み
10
息継ぎもなくバタフライしてゐるけれど遠くの遠くの島が遠くて
10
すいっちょんだけがわたしのそばに居る梅雨もくすぶる生温い夜
12
どうぶつのように素早い瞬発力でしっぽを巻いて逃げうる力
8
良薬かそうでないかがわかるのは死ぬときだから苦ければ吐け
5
その岩はあなたを潰すつもりではないから背負いうる分だけを
8
こんな世を一所懸命生きている見返りに月だけは明るい
14
譲ってはいけないラインを譲りつつ指関節がポキポキと鳴る
8
そこでならあなたは息をつけるから吸って、止めたらゆっくりと吐く
6
「もしぜんぶ解決したら」って言うけど、ほんとは今も海に行けるの
9
鳥の鳴き声に癒しを感じてみたい 這いよる朝のせわしい調べ
6
さえずりが怖いわたしは朝よりも静かな夜と癒着している
8
月だって隠れたくなる 頼まれた雲が手前を静かに過ぎる
12
振り向けば積み上げてきたはじめてが視点をすこし高くしている
11
きみといるわたしのひどく満面の笑みを愛してほしい あなたも
4
親友であったあなたのぎこちなく片頬あげる笑みが恋しい
8
どこにいて誰と手をつないでいても君を見上げるわたしの瞳
6
惑星が一直線に並ぶように愛しているというと笑うの
4
粛々と愛していかう ときどきはこんな
詩
(
うた
)
でも辞書にしながら
5
養分とガラスの破片をいっぺんに飲むようなあなたとの文通
11
あなたには渡せないまま抱えてる段ボール箱の重みが増して
9
フリーハグとはいうもののほんとうはあなたの胸にかえりたいだけ
12
はじめてのおつかいをした幼子が座り込むときのように泣きたい
8
「おまえなどいらない」という
大木
(
たいぼく
)
のとなりに植える白いアイリス
5
やさしさを装った牙の傷跡をもつわたくしもあなたを牙で
7
触れ合えば触れ合っただけ
泥濘
(
ぬかるみ
)
に足をとられる 人がわからぬ
10
返信をくれないきみの友愛をあの日の
詩
(
うた
)
の中で待ってる
11
あなたからもらったままでかがやいた死ぬまで生きるためのお守り
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