氷山
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454

詩のことばをつかえるようになりたいです

文字だけで争うなかにまことがあって同じ痛みをちがうことばで
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濡れた髪からシャンプーが香りたつようになんだか大人びた杉
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こんなことばかりしている コップのふちで昨日の私と分け合うリップ
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しらさぎの代わりに戦闘機が飛んで蝉の声すら聞こえない夏
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丁寧につまみをひねる これはあの時どこへでもあふれかえっていた火
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白旗をあげたからもう今日のよき日に寝っ転がってなんにもしない
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見たくないものを笑ってごまかした月だけがバカみてえに黄色
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もう二度と戻れないよというように凍ったあとのきゅうりはやわい
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どこを見ているか少年 きみの手に確か密かに這いよる戦禍
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何ごとも続けることが肝心といきが続いたやつがのたまう
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こんなのは正しくないと殺されたあなたの心はどこへ行くのか
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きみの目がわたしの脳裏を侮辱してチリチリ焼いてやまない日暮れ
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わたしには見えないものを見通している先生のうすい微笑み
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息継ぎもなくバタフライしてゐるけれど遠くの遠くの島が遠くて
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すいっちょんだけがわたしのそばに居る梅雨もくすぶる生温い夜
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どうぶつのように素早い瞬発力でしっぽを巻いて逃げうる力
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良薬かそうでないかがわかるのは死ぬときだから苦ければ吐け
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その岩はあなたを潰すつもりではないから背負いうる分だけを
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こんな世を一所懸命生きている見返りに月だけは明るい
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譲ってはいけないラインを譲りつつ指関節がポキポキと鳴る
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そこでならあなたは息をつけるから吸って、止めたらゆっくりと吐く
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「もしぜんぶ解決したら」って言うけど、ほんとは今も海に行けるの
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鳥の鳴き声に癒しを感じてみたい 這いよる朝のせわしい調べ
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さえずりが怖いわたしは朝よりも静かな夜と癒着している
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月だって隠れたくなる 頼まれた雲が手前を静かに過ぎる
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振り向けば積み上げてきたはじめてが視点をすこし高くしている
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きみといるわたしのひどく満面の笑みを愛してほしい あなたも
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親友であったあなたのぎこちなく片頬あげる笑みが恋しい
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どこにいて誰と手をつないでいても君を見上げるわたしの瞳
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惑星が一直線に並ぶように愛しているというと笑うの
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