Utakata
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咲弥
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日常を詠みながら、うたかたの御縁を嬉しく思います。
自然と読書と登山も好きです。
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夏の夜に 秋の虫鳴き 耳澄ます
更
(
ふけ
)
待ち月に 星は輝く
25
夏空に 入道雲が 広がりて 無常の中に 蝉の合唱
29
猛暑との 根比べの日 休戦か 涼風の朝 ホッとひと息
29
吾子の縁 月命日は 不思議な日 吾子思い出し 線香を焚く
33
炎天下 蝶が舞ふ 真白き羽を 携えて 黄色に咲いた 花から花へ
24
歌声が 耳に残りし この歌は 『幸せな夢』 優しさに満ち/窓花さんの歌
16
午前四時 雀集まり 朝が来る スパムを焼いて 珈琲豆挽く
29
叶えたい 願い幾つも あるけれど 叶わないから 明日も生きる
24
早朝の 自然の風が 心地よい 庭に黒猫 遊びに来おり
32
人柄も 自然に歌に 溶け出して みな素敵だと 珈琲淹れて
24
チャンプルーを 作りて今夜 人生も チャンプルーみたい 期待はしない
21
黄桃を 切ったような 半月が 梅雨明けの空 明るく照らす
30
雀
(
すずめ
)
来て 木の実仲良く 分け合ひて 吾を和ます 小さき体で
32
暑くても 蝉の幼虫 未だ見ず 不気味な夏に ジンジャエールを
29
一ピース はめ込む度に 時忘れ 暑い夏の夜 ジグソーパズルで
26
ヒヨドリも 熟す実を待ち 空で鳴く ブルーベリーの 収穫間近
30
爪研ぎを 畳スリッパで する
愛猫
(
きみ
)
の 無邪気な姿 笑う真夏日
27
月低く お疲れ様と 笑ってる 夜風優しく
一日
(
ひとひ
)
の終わり
35
幾筋の ひこうき雲の その先に 夕焼け色の 街が広がる
32
夕暮れの 空があかねに 染まる頃 当直の吾子
他人
(
ひと
)
を救ひて
27
朝焼けが 東の空を 染める時 深呼吸して 半歩進みて
28
百合の花 雨に打たれて 咲き始め 可憐なれども 強さを感じ
29
沖縄の 悲しき歴史 忘れまじ 摩文仁の丘に 白き花束
39
痛む時 時間は長い 母の言ふ か細き腕に 薬塗りつつ
26
早朝の 無心になれる 草むしり 百合の
蕾
(
つぼみ
)
も 咲く時を待つ
43
夏至六時 雲が流れて 薄日差す 心の行方 雲のまにまに
29
アドリアの 海の青さの ショルダーと 土産話を 姉からもらひ
28
水草が たゆたう鉢の メダカにも 酷暑を告げる 水無月の朝
35
白き月 まだ消え残る 暑い朝 雀鳴きおり 何をか伝えむ
31
しがみつき 吾の上にて 眠る
愛猫
(
きみ
)
夢でも見たか 寝言を云ひて
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