咲弥
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513

初心者です。宜しくお願い致します。

疲れたと 立ち止まりたく なる朝に 動け自分と 気合いを入れて
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もみじの葉 本に挟みて しおりにす 秋の残り香 少し嬉しく
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明日から 陽の差す時間 長くなる 希望の光 届けとばかり
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人類が ジグソーパズルの ピースなら 不要な人は 一人もいない
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亡き友の 好きな桜は あらねども 桃色に咲く 真冬の墓石ぼせき
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一人ずつ 思い浮かべて 宛名書く 穏やかなれり 年賀状書き
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ガジュマルを 特等席に 招き入れ 冬の陽差しを キジムナーに
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ライアーを 奏でる友の 指先に 龍神様の 優しさ宿る
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気の置けぬ 友と語らひ 大笑い 四十年の 時を経てなお
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湯たんぽに 似た温もりの きみを抱き いい夢見たい 願いを込める
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桃色の スニーカーを買う 母の目は 少女のようで 愛おしくなる
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六年の 歳月長し 終盤の 急登する吾子 静かに祈る
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旅先の 一期一会を 楽しみて 人の笑顔に 元気をもらふ
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ひとつとて 同じ形の 雲はなし 当たり前だが 心が動く
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伊予灘に 沈む夕陽の 優しさに きみのルーツの ゆかりを思ふ
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凛とした 朝の空気の 冷たさに 背すじを伸ばし 今日も好き日に
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豚汁と 煮物を作り 仕事行く 子らの帰省に 吾は休めず
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午前四時 木々の会話に 耳澄ます 葉を落としては 冬に備える
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モノやコト 減らしていけば 本当に 大切なモノ 見えてくるはず
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檸檬成り 日ごと黄色く 鮮やかに 若い頃には 知らぬ喜び
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禅語読み 忘れかけてた 心がけ 反省をして 師走に入る
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雲低く 垂れ込める朝 薄陽差し 謙虚に生きる 大樹を思ふ
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冬野菜 友より届く 全九種 土作りから 苦労に感謝
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星ひとつ 南の空に 輝けり 影絵のような 夕暮れの街
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川濁り 鴨が岸辺に 並び居て 時やり過ごす 初冬の夕べ
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うたかたの 詠み人の顔 想像し 温もる心 静かな夜に
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報われる 世になるように 願い込め 鉛筆の文字 丁寧に書く
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一瞬で 四十年を 巻き戻す 同窓会は 五層の窓に
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冬になり 空気も勘も 冴え渡る 空の星まで 近くに感じ
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傷アリの 柿が安くて まとめ買い 甘く美味しく 中身は大事
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