咲弥
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日常を詠みながら、うたかたの御縁を嬉しく思います。
自然と読書と登山も好きです。

叶えたい 願い幾つも あるけれど 叶わないから 明日も生きる
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早朝の 自然の風が 心地よい 庭に黒猫 遊びに来おり
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人柄も 自然に歌に 溶け出して みな素敵だと 珈琲淹れて
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チャンプルーを 作りて今夜 人生も チャンプルーみたい 期待はしない
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黄桃を 切ったような 半月が 梅雨明けの空 明るく照らす
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すずめ来て 木の実仲良く 分け合ひて 吾を和ます 小さき体で
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暑くても 蝉の幼虫 未だ見ず 不気味な夏に ジンジャエールを
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一ピース はめ込む度に 時忘れ 暑い夏の夜 ジグソーパズルで
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ヒヨドリも 熟す実を待ち 空で鳴く ブルーベリーの 収穫間近
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爪研ぎを 畳スリッパで する愛猫きみの 無邪気な姿 笑う真夏日
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月低く お疲れ様と 笑ってる 夜風優しく 一日ひとひの終わり
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幾筋の ひこうき雲の その先に 夕焼け色の 街が広がる
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夕暮れの 空があかねに 染まる頃 当直の吾子 他人ひとを救ひて
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朝焼けが 東の空を 染める時 深呼吸して 半歩進みて
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百合の花 雨に打たれて 咲き始め 可憐なれども 強さを感じ
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沖縄の 悲しき歴史 忘れまじ 摩文仁の丘に 白き花束
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痛む時 時間は長い 母の言ふ か細き腕に 薬塗りつつ
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早朝の 無心になれる 草むしり 百合のつぼみも 咲く時を待つ
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夏至六時 雲が流れて 薄日差す 心の行方 雲のまにまに
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アドリアの 海の青さの ショルダーと 土産話を 姉からもらひ
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水草が たゆたう鉢の メダカにも 酷暑を告げる 水無月の朝
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白き月 まだ消え残る 暑い朝 雀鳴きおり 何をか伝えむ
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しがみつき 吾の上にて 眠る愛猫きみ 夢でも見たか 寝言を云ひて
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夏空が 出番を待たず 広がりて ブーゲンビリアが ぐんと伸びする
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苔むして ひぐらしの声 降る森の 山頂に立ち 山並み遥か
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道標みちしるべ  示され歩く この道で 出逢えた人に 渡す言霊ことだま
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二度寝して 始まり遅い 休日に 雨が加勢し 雨音を聴く
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檸檬の実 ゆっくり膨らみ 成長す その愛しさや 主張もせずに
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ただいまと 帰りし時に きみじゃれて われの鞄に 頬すり寄せて
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ぼんやりと まぁるい月が 微笑んで 地球ほしを見ながら 微笑んで
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