Utakata
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麻だ。
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はじめまして、ほぼ日記手帳。
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亜麻花は かわいいけれど どこか地味 どっさり植えたの 気がすむまで
/
初夏
10
雨音
(
あまおと
)
の
拍
(
はく
)
がずれてく 裏打ちが 音頭にかわる うなだれる花
17
思いあぐね あわせた
両
(
りょう
)
の 手のひらから 夏がひろがる 光りの夏が
19
晴れた空。そのわりには さむい朝。 水無月はじめ
星
(
丁字草
)
が咲く庭。
14
構想四年、もう買ったのに まだ付かない 傾くキッチン
夫
(
つま
)
なじる妻
/
リフォーム
10
雪玉を もらったことは ありますか。 チチと進まぬ 再建計画
/
短気
6
うわずった半月見ながらちょっとだけ顎あげてみよ「良くってよ、ひろみ。」
/
お蝶夫人
6
生きることと 暮らすこととが 乖離して 純真無垢ほど 曖昧模糊
/
なんとなく
9
遠くから 運動会が ながれ来る ひばり負けるな スズメ負けるな
/
日曜日
18
あきらめて 心においた あれこれが 陽の目みたさに 地割れをおこす
/
大丈夫かー? ⊙﹏⊙
8
木の影が 芝生にふかく 濃くおちて 裏までとどくか 黄泉の国まで
/
初夏
11
やっと星に なってくれたの おおぐま座の 超新星は 君のあの涙
7
水底
(
みなぞこ
)
に しずむ勾玉 ひろいあげ 声持たぬまま 人魚の涙
16
北国の 野は花ざかり 真っ白な 冬には真っ赤な ナナカマドの花
/
おはよー。◕‿◕。
7
黄砂の日。もやる空にも カッコウの
二音
(
におん
)
は空から 降るようでいて
9
いそがしく 早苗を植える 水鏡 すきだきらいだ 何になろうか
10
どこまでも 花はにあわぬ 母なれば 春に牡丹餅 秋にはお萩
/
母の日
10
娑婆に棲む 百鬼夜行を バッサバサ 刃こぼれの数と やぶれた皮ふ
/
自己免疫
3
さんざめく 人ごみの中 一人きり 海のみえない 砂浜をゆく
15
要領よく 生きることだけ 期待して 手間だけふえて 子育てのワナ
8
メロンソーダ あわ立つなかを 泳ぎゆく さながらチェリー 若葉の光り
/
DRIVE
6
雑多なる 黄金週間 ラプソディ つきは満月 おぼろに低く
/
立夏
7
すみっコぐらしの アイコンが 雪になたよー
小
(
ち
)
さくて わからんかー
/
菲菲
3
死にたくなる 事はないかと たずねても 「
無
(
ね
)
ぇ」とひと言 こどもの日
7
やわらかな うぶ毛の若葉 なでるよう 天塩川沿い 水は満タン
/
みどりの日
9
お風呂場の 排水口から でた汚泥 おおよそ二尺 帰省の朝に
/
夢路
4
わが窓をいよいよ桜色に染め 前線は次々ゴールせし
/
A川市
7
さつき晴れ。朝からブンブン 清浄機 やぶれたアスファルトから 花の芽
/
花粉症
4
だれもみな 命をかけて 生きている それはそうだわ 産まれてきたから
/
夢路
7
なにごとも 神は細部に やどるらし すみに張りつく 髪の毛ながす
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