と・・
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日常の気になった事やモヤモヤを分かりやすい味わいの有る短歌に詠めたら。

お値打ちな物だけが無い他所よそだってお米補充は月末多し
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少しだけ薬が増えて自治体のアプリが変わって新年度春
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この街の差す傘差す傘折る風に少し迷って安物を買う
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雨風も働きに出る家族り ならば買い出し行かねばならぬと
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「変わり無く」「いつもの薬を」「お大事に」患者を半日程通院日
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この空が長持ちしないと知ってても見渡す限りの青空いいね
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大雨の雨雲よけて買い出しへ早め早めに雨足を縫う
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音すれど人影の無い校庭に春休みらしさ感じつつ通る
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ふた親を見送ってからは病院のドラマはちょっと御免被ごみんこうむ
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初夏と冬味わい来たのは菜種梅雨彼岸明けらしい春にしとくれ
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あと少しもう少しだけ寝たいのにラジオ体操今朝も明るい
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増えていく小石のようなあれこれを処理しきれずに蹴躓けつまず
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屋根に猫漫画のような光景を仰ぎ眺めるいいもんみっけ
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俗にいう「暑さ寒さも彼岸まで」どっち何だという空模様
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休みたい入りたくない思う日も心配させぬため入る風呂
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語らいて門出間近なひとときを共に過ごすか風の吹くなか
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パッと散り雀らフェンスを潜ってくなかなかどうして上手いもんだよ
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「カタコト」とうちは寝ており上からの「カタコトカタン」早起きを知る
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ふとよぎる言葉の影を追いかけてつかみ損ねる台所かな
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カッチリと難儀な固さや仏前に線香手向けんお彼岸近し
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いろいろな思い切り替えさてと言い日常生活12日には
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品不足計画停電でこぼこ道介護しながら震災の日々
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まえうしろ車ゆさゆさ動くのを見ていたあの日あの揺れの中
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マンホール出っぱりうねる道路には乾いた泥水さらさら白い
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古びても今有る物は戦後からそれも我が家の歴史のひとつ
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亡き祖母の遺品の中にひっそりと大空襲の「罹災証明」
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悲しみの知らせと記念日続く日の冷たき風の吹き荒れる弥生
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若者で無いから私小さめなサクサク入りの黒飴が好き
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「おそらくは今年最後のなごり雪」そうかそうかと買い出しに行く
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今日の日をぬくめることだけ考える身体も心も縮こまる雨
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