赤月 宙
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あの瞬間 キュッと縮んだ心臓の ままでちいさく、生きていくんだ
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街角の 材木置場も ドームでも『歌う』ってことに かわりはないさ
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「この歌は みんなのため」と 嘘ついた。ほんとはたった、ひとりのための、
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君のこと いっそ食べちゃいたいけれど 存外僕は 少食なのよね
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君と僕 あまりに違いすぎるのに 「似てる」と思ってしまうのが
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あの夏が すべてを燃やしていきました。僕らの町も、僕らの影も
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「僕なんて」そう言う君の足元で 朽ちていく蛾に 気づいていますか
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だってさぁ 君のおうちを燃やしてはいけないなんて、聞いてないもの
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命賭す 覚悟でいたが 如何せん 神にはお気に召さないようだ
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その恋で かつての傷が、癒せると 思っているの? 馬鹿め!!罠だ!!
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撃ち抜かれ 幾度も幾度も膝をつき こうべを垂れても 捨てられなくて
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絶望を 肺にありったけ吸い込んで 交換しようか 蠱毒のように
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寝転んで 畳の縁の 文様を 数えてあそべる夏は過ぎてて
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シャワー機が 木枯らしのような 鳴き声で つまりそれだけ 年月を経た
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君の首 くくるリボンを選ぶから 週末は予定あけておいてね
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君のため ラムネの切手を選んだの おそらく君は 気づかないよね
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君のように誰かを救ってみたかった (……自分自身すら、救えないのに?)
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弱い僕 あの痩せた猫が 横たわる いつもの道を 通れないんだ
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蝉の音は 今日もあの日を知らぬまま 空の青さも、あの日を知らず
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えらいので 明日のわたしのためだけに サンドイッチを作っておきます
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心がもう こんなに傷ついてんだから 身体のほうも、おんなじくらい、
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幸せか 新たな傷かで 上書きする できれば『幸せ』であってほしい
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ダイヤより あの星よりも 何よりも “君の信用”だけが尊い
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君がそう 自死をはかるのに 充分な メロディーと空が そこにはあった
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目を失くし 腕を落として それなのに 「絵を描きたい」って 意思だけ残り
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貴方など 知らずにいれば 生きること 辛いとか思い出さずにすんだ
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永遠の 傷となるのか 救済か 「まぁどちらでも、同じことです」
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処方箋なんです好きな音楽は 呑んだら少し楽になるから
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「痛み」には いずれ慣れると思ってた 違う痛みを 知るだけだった
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「好き」を何かで希釈しないとまずい 脳に達して 命を落とす
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