Utakata
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赤月 宙
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知らぬ間に 君を守れる 透明の 盾になりたい ララバイのように
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いつの日か あなたを好きで いたことを 僕は一人で 振り返るでしょう
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願うだけで 誰かの祈りが 叶うなら 世界はもっと やさしいはずだろ
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『愛されたい』とは思わないよ アゲハ蝶 ただあの人を 解りたかった
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君の持つ ひどくいびつな 優しさを わたしはうまく はかれなくって
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綺麗事 マウントとりたいだけでしょう? やり返される 覚悟はできてる?
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不安とか 悲しい気持ちを デッサンし 消失点で 消失させる
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この恋が 実らないことは 知っていて それでも僕は 畑を耕す
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どれくらい 悩んだところで 僕は君に 暑中見舞いを 書くのでしょうね
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ねぇ、私 相槌だけは うまいのよ 多分AIには負けるけど
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夏空の 星の動きすら 読めぬのに 人の心など 読もうとするな
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小魚に 生まれてこなくて よかったな 海では貴方を 見つけられない
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あの夜に 君に切られた この傷の ふさがる気配が 一向にない
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「あのひとを 人のかたちに戻したい」「あれはそんなの 望んじゃいない」
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『憧れる』その感情を 軽んずるな 『こがれる』って字が 入ってんだろが
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君と僕 あまりに違いすぎていて オレンジにも時計にもなれやしない
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「お前は誰?」 毎日鏡に問い続ける 案外すんなり 教えてくれたよ
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もしある日 何かの拍子に 気がふれて 君を嫌いになったらどうしよ
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朝が来て 光を浴びたら 焼けてしまう もしや私は みみずなのでは
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神さまの ブログが更新されるたび “その日”が来ないか びくびくしてる
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従兄弟より ちょっと遠い 親戚の お兄ちゃんみたいなあなたが好き
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まぶしくて ただそれだけで 苦しいのに ちょっとさびしそうに笑わないで
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心から 噴水のごとく 吹き出る血 適切な距離を 取ってください
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君、いつも 卵を割らすと 殻が入る そういうとこが 好きだったよね
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冬眠に 入る準備が できました あとはそう、その ボタンを押して
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「そういえば したことないわね 大人買い」 「いつから大人と思っていたの?」
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今のところ ピアスをつける 気はないけど そうね、貴方が 開けて下さる?
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君がそうやって笑ってくれるなら わたし他に なんにもいらない
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言ってほしい 誰でもいいから 言ってほしい 「もう頑張らなくてもいいよ」って
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いつもより つらいと感じた そのときは 素直にやすめる 世界であれよ
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