Utakata
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赤月 宙
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差し出した この手は届かなくていい これが最後で、かまわないから
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致死量の ひかりを浴びた夕暮れと わたしはきっと、戻ってこれない
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ほらご覧 君たちを焼き尽くすため ここより生まれた業火伯爵
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呪われた茨が次第にからみつき この恋がいずれ わたしを殺す
2
あのひとに 会いに行きたい 訳じゃない ただあの光に焼かれたいだけ
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山奥に そっと静かに差し込んだ 朝陽のような声、消えないで。
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切り分けた 果実の片方であるならば どうかどこかで、幸せでいて
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美しい歌を知ってるあのひとは いつかその歌に 復讐される
3
この世界 誰もお前を救わない プリンセスでも闘っている
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「顔が好き」 端正だから、とかじゃなく 好きなあなたの顔だから、好き
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爪先に わたしごときがそんなにも 綺麗な色を塗ってもいいの……?
2
君こそが夜空の真の一等星と君自身さえ知らなくていい
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言葉さえ 仲間がいるのに僕はもう なあどう思う、類語辞典よ
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冬の朝 お米を研いで君を想う 研がれて君も、きれいになった
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命ごと 焼き尽くされるの知っていて 僕はあの人に 会いに行けるか
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悲しみを 痛みを洗い流すため? 「いや別に君が嫌いなだけ」
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僕たちが 歌しか歌えないことを ばれないように歌い続ける
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優しいね でもごめんなさい 僕たちは 地獄を生きてくことしかできない
1
よく見れば 大事なものが多すぎる まずは片して、「さよなら」書くか
2
あと何度 焼きつくされればいいのだろう その度醜く生まれ変わって
2
おしまいにベリーレッドのネイル塗り これで僕たちパーフェクトだわ
1
詩も歌も指を離れたその瞬間 “誰かのため ”のものになるはずだ
2
君の吐く言葉はすべて受け止めたい 受け止めたいが、あぁ またこぼした
2
懸命に声を枯らして歌う花 ねむる鳥にも、雨はやさしい
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君に語りかけるつもりで歌ってる 文字を覚えたあの時からだ
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わたしは美しくもないし幼くもないから神の加護を受けられない
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一瞬でも例え払われたとしても 貴方に手を伸ばせて、よかった
2
いいからさ きみは誰かと結婚しバウムクーヘンを食わせろ、俺に
7
「上のハモりのところしか歌えない」 (一緒に歌う、人がいたのか)
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あの人の未来を思うとどうしてか 「置いていかれた」 という気になる
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