赤月 宙
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世界一 美しいはずのきみのこと きみだけが知らないままでいる
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「春ですね。次の冬まで、ごきげんよう」 死神は笑い 消えていった
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あの門の 少女に伝えてくださいな 「あれを受け取ってはいけない」 と
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あの人を遠い存在にするために Bluetoothのキーボード買う
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人生を切り拓け、とは言うけれど 切られたほうは超痛いのでは?
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「〝黒紙〞に選ばれたって」 「気の毒に」 ……御しやすそうと、思われたのね
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肋骨を籠に見立ててカナリヤを飼って愛の唄を歌うひと
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魔が差して 夜にむさぼる クリームが 生きろと言った、そんな気がした
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僕はもう スライムなので HP 君の笑顔が かいしんのいちげき
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降り積もる音と想いに潰されて 化石になってしまいたかった
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僕たちを 壊し続けるためだけに この抽斗ケースから 歌は生まれる
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こびりつき からみついてる死神を 恋ごときでは削ぎ落とせない
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恋は君 劇薬なんだよ 生かしもし 心臓を焼きもするだろうさ
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(もう一度 答えを聞かせてトースター) (無言で白いパンを吐き出す)
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「生きるとはなんだ」 とつぶさに問いかける イチゴジュースとバナナトースト
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「どうかこのリングを君の薬指につけてほしい」 「ふ、それ残像」
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愛してる その一言のためだけに つむがれる歌、4分5秒
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大衆に 喉を裂かれてしまってね エールを送ることすらできない
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悲しみの 海をざばざば 駆けてゆく ポニーがすこし 笑うのを見た
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僕はもう 君の肥料になるぐらい しかできない、さぁ土に還ろう
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あまりにも 神様のふりがうまいので 虚無の供物になるとこでしたよ
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僕はショパンにはなれないしアンデルセン 亜城木夢叶にももちろんなれない
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僕はもう引退したので紫陽花の 色替えはほかをあたってください
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この本に 巻かれた帯は レモン色 つまりもうすぐ 爆発します
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両の手を とあるこどもにひかれている (私は行けない、そこまで行けない)
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傷ついて それでも戦う 君の目に 世界は敵だらけなんだろうな
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君と君 あなたとお前、あと君と これから喪うのに耐えれるか
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別れなど いずれ来るのに どうしてか 身体の欠けてく心地がして
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読むという 脳に与える ご褒美を 知ってるがゆえ、ここは地獄だ
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延命は 成功しました かろうじて ここに〝恋〞を埋め込むことで
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