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バター練りしぼるクッキーいくつものハートを描く血の味はせず
3
そむきゆく小指の意思を感じつつ嘘はつかずに好きだよという
0
夕かげの名残りたゆたふくれなゐの山の端みればいでし月かも
0
あくびするまひるまのきみ ポケットにカフェオレ缶をそっとねじ込む
0
レモネードまぜたマドラー口に入れ熱のある日のしぐさを真似る
1
筋肉と血管ばかりの人形と二階廊下でステップダンス
0
かき氷のシロップで染める恋心初めてだからレモンにしよう
0
くらげには単三電池あげてみたすごく光ってくるくる回る
0
半額のシール貼られたばっかりの回鍋肉を抱きしめ帰る
0
すやすやと
易々
(
やすやす
)
眠る君揺らし「うなされてたよ」といけずする夜
0
所詮この世は常に無い物ねだり届かないからこそ美しい
0
芸術はどこからくるんだろうねと泣く僕を見て呟いた君
4
ひさかたのひかりの朝のふつか酔ひ所詮この世は一炊の夢
4
コロッケパン噛みしめながら夜からの雨で時空が続くとわかる
1
くれはとり綾波レイの缶バッチリュックにつけて上京します
0
甘栗を切ったばかりの爪で剥くやさしさだけがとりえのわたし
0
むらさめにひぐらしのこゑ途絶えしてさりゆく夏の花園のゆめ
1
やるやると嘯いたまま過ぎてゆく有限だとはわからぬままで
1
後悔をいつだってよく解ってたそれでも残る課題の山よ
0
ゆすらうめ薄くやさしきももいろのはなさく庭をしばしたたずむ
1
たまるものお金と水と醤油かなさらさらさらと流れても行く
1
穏やかな春の午睡の中の君痛々しいほどあぁ愛おしく
0
この味がいいねと君が言ったから危うくコーヒー記念日制定
1
君が帰りすっからかんのこの部屋に孤独が灯る 日曜の夜
1
もういない君の残り香しみついたシーツで今夜を生きてゆきます
0
日曜は暮れて寂しさ広がって 家の明かりよ 慰めてくれ
2
さっくりと膝を切っても流れ星消えるのを見てから立ち上がる
0
まばたきをひとつふたつとするたびに猫の近寄る足音がする
0
雨の打つトタン屋根から飛び立てずうずくまってる
白鳥
(
しらとり
)
一羽
0
夜明け前ひとりで食べるプレッツェル正しい音階で折れていく
0
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