刺草キロ
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シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

動画見て初めてわかった「猫ふみふみ」 なるほどこれはたまらんかもね
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食べごろは1分なりと決めている 昼メシ簡略カップヌードル
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生け垣の新芽あかあかのうてんき カッコいい名ねレッドロビン
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青い葉が緑の新芽に落とされる しかたがないさユズリハぽとり
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今週はびっちり5枚かけなくちゃ めんどう作業ワイシャツ火熨斗アイロン
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少しだけ昭和のことを懐かしむ ちょっと酸っぱめゲイシャ珈琲
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ちょびちょびと白湯を注げば香り立つ 手淹れの豆はゲイシャと決めて
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九千四百二十六を三百六十五で割って ふーんと言う俺
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桜去り主役不在の街路樹に 颯爽あらわるハナミズキ嬢
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鬱蒼と葉桜覆うあの道は 毛虫が落ちる予感でゾワリ
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冬背広 重く感じた午後四時の 陽射しを受けて歩幅せばまり
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「受け取って」ティッシュを配る青年を みな目を伏せて避けて通る夜
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大阪の友人と呑む楽しみの ついでに回るか大屋根リング
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小国のパビリオンだけ回ろうか それならきっと旅行気分も
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宿押さえせっかく行く気になったのに 酷評噴出 万博どうしよ
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苦しげに咳をするひと気の毒な でもマスクせよ電車の中だ
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一年中こんな朝ならよかろうに 青天無風少しひんやり
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まるまるの日記の文字でそれと知る この日したたか俺は呑んだな
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色(物質)のみを空というのは切取りで 受想行識(精神)も亦た空(五蘊皆空)
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しんしんと森全体が鳴くような 今ぞ羽化時 ハルゼミの春(ユニシロさん、羨ましい)
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似ているね なにも関係ないはずの あったら怖い躑躅と髑髏
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つつじより少し地味なるさつき花 堅気娘の矜持保てり
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保護者などいないと気がついた あの四月から「自由」は秒を刻んだ
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おぼろとは限らぬものよ春の月 けふこの夜には冴え冴えとして
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深海の光を集め茹でられて ほたるのいかは噛まれてはじけ
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釜揚げの ぷっとふくれた蛍烏賊 噛みはじけるは深海みうみの香り(改)
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ぬか床が人肌ほどに温もりて 季節の進む兆しをで知る
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留守番のご褒美ほおばるうちの亀 彼の好物シャケのお刺身
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生命を省エネモードに切り替えて 亀は黙って留守居をはたし
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飼い主が所用で五日家を空け 亀は留守番なにも食べずに
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