Utakata
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刺草キロ
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シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。
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讃えれば白眼で視らる
英霊
(
方々
)
よ 迎え火見ても帰心湧くまじ
8
八戸に
四年
(
よとせ
)
住みたる俺不勉強 「稲木」彼の街救いたるか(空襲がなかった理由今知る)
7
大人女
(
おとめ
)
らよ「光」をなぜに好感す
現代
(
いま
)
の不倫は容赦せぬのに
8
「今日やるべきことをやるだけ」と横綱 よっこらせ汗拭いて俺も会社へ
10
真昼
時
(
どき
)
潜んでいるのかブロンソン 撃ち合いならば加勢するぞよ
6
パリオリパラリン 言いづらい アララカタブラツルリンコの上句か
6
寝苦しく夜中に何度も目が覚める 貞子と伽椰子が出たら嫌だぞ(平成の名作)
6
恐ろしや妻の寝言は黄泉の聲 憑り代の口 俺を責めるか
7
キリコ観て「夢の解き絵」とするならば それではただのクイズに堕ちぬ(キリコ展行ってきます)
6
車窓に見ゆ
燐寸
(
マッチ
)
箱のよな家々の どの一つさえ我は届かぬ
6
飯物
(
めしもの
)
を肴にするは酒家の恥 亡父の戒め今日は破りぬ(お稲荷さんも食べ)
8
塩豆に
牛の塩漬け
(
コンビーフ
)
塩玉子 お稲荷さまも肴に加え
7
隣席に誰が座ろうと俺は呑む
走る居酒屋
(
しんかんせん
)
四合の清酒
7
蝉や雉 奇妙な感性面白き フォローに付くはカウボーイ二人
7
愛用の桜井漆器の赤酒椀 車輌揺れても酒はこぼさじ
6
やれ帰らん愉しみ居酒屋新幹線 今日の肴はコンビーフと豆
8
金沢のビジネスホテルは満室で 能登の人多く泊まらむ二次避難
7
美女降りてなぜか気楽になった俺 金沢までの残る半時
8
あれ残念 美女は富山で降りちゃった 戻していけよドリンクホルダー
6
新幹線美女の頭傾きて もう少しで載る俺の肩の
端
(
は
)
9
七月の新幹線は満席で 周りは遊びか俺は仕事だ
4
新幹線蒸れ靴脱いで足組めど 美女が隣じゃ遠慮しようか
7
新幹線とにかく寝るぞ長野まで しかし気になる隣の美女が
7
日本橋朝の七時で既に蒸す 汗に湿りし
衣
(
ころも
)
替えたし
3
上高地かの地こそ浄土ならむ 小なる白蛇 沢泳ぎおり
7
蝉焼いて醤油つければ旨いとさ 脱け殻素揚げに塩ふれ
大人女
(
おとめ
)
4
ベランダに蝉仰向けに俺を見る まだ生きてるかもと思うと
触
(
さわ
)
れぬ
7
ベランダに蝉仰向けに固まりぬ
空
(
うつ
)
ろなる眼に何が映らむ
9
ベランダに蝉仰向けに硬直す 複雑な造形 透き通る
翅
(
はね
)
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どぜうは泥の子土の味 湖沼の精を疲者に与えよ(猫は食わんでしょうな)
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