とうがらし
3
21
投稿数
402

好きなもの刺し子編み物
ユーミンと孟浩然と短歌投稿

試験終えあとは休みを待つだけの学生の街ひとけ少なく
14
独身の娘に対し「まだいける」いったい何がいけるんですかね
11
一人しか産まないことは悪いこと?無神経すぎ近所の老婆
14
年末の予定さらりと聞けぬ我気遣うあまりギクシャクと
10
二歳児は三日経ったら別の人あっという間に二語文話す
13
歳末の雑踏の風受けながらひとりひとりの生活想う
11
冷え切った指先ふうふうふきながら友と歩いた下校道
5
でき得れば刺し子しながら突っ伏してこの世の生をまっとうしたい
8
それならば曲がった松で生き残る昔老子が教えてくれた
9
まっすぐに伸びた松のみ切られてく曲がった松は生き残る
10
母のためよかれと思って選んでたそれは間違い自分が選ぶ
7
洗濯を楽しみたくて二槽式?きっと秀美な方なのだろう
9
444数字が並ぶこの時刻歌を詠む人歌を見る人
10
右向いて左向いたらもういない二歳の速さ予想裏切る
20
哀しみを飼い慣らすなど乱暴な小箱に入れて毎夜ながめて
12
あの頃に歌ってた人もういない無常感じる昔の紅白
15
バイク乗る少年の腰手作りのぶたさん揺れて恋を語るよ
13
ストーブの前でゆっくり刺し子するただそれだけで心が緩む
16
好きならばそれでいいやと歌うたう少しの「いいね」期待しながら
15
もしかして才能有りと勘違い朝日歌壇でたたきのめされ
11
インスタで赤ちゃんと犬ずっと見る平和でいいねと娘言う
13
新しき老眼鏡を手に入れて刺し子ぐんぐん進む一日
19
学生でいたあの頃と変わりなくメタセコイヤは深く色づき
10
小樽より届きし刺し子楽しみに年に一度のデパート詣で
9
だるだるの夏と短き秋を断つ初冠雪と渡り鳥とが
12
三連休終わったあとがつらいから土日水の休みがいいわ
10
嫉妬する女の描写見事だわ現代いまでもいいね蜻蛉日記
7
己より大切なものできた時怖さと強さ同居始める
13
ひょろひょろの足で出てきた姪っ子は今日誕生日ふたりのママに
6
母の色例えるならば黄葉か徐々に深まり最期散りゆく
6