Kite
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328
時のなきとこしへを飛ぶ鳶の背に銀河の満ちて月は狂はむ
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蝙蝠が鳶と化けたる暗黒の地下道の奥闇ぞ蠢く
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鳶の舞ふ空に焦がるる炎かな極楽鳥の死出の山路に
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水底の瑠璃のみやゐにまよひたる鳶の羽ばたき泡と消えゆく
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闇深き過ぎ行く日々の唯一の光は鳶の影を待つかな
3
わが心われを悩まし休めねば己れをゐてぞ終に疲るる
4
暮れぬればあすをも知るき長き日をいかで同じく巡りきにらん
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半世紀経にし昔の鳶の影いまも心に照るひかりかな
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嘆きつつなほ永らへむ道を行く己が定めと言ふほかなしに
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ひさかたの空に鳶舞ふつがひをりこのひとときぞ生くるよろこび
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鳶に会ふただそれだけのことなれど生きむ力となりにけるかも
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日毎をば命を懸けて生くる獣安きに臥せる人ぞ恥づべき
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可なけれど不可も少なき日々なればまずまずならむと信じて生きむ
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小さきも命のかぎり光をり菊戴の王たる姿
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いらだてる胸のくもりも鳶の舞ふ青き空にて霧のごと消ゆ
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一筋に長きをひきて尾長鶏わが往く道を誰か阻まむ
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大空に輪を描きつつ生きよとぞ鳶の言の葉胸に刻みて
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青空に風冴えわたる隼の悪を許さぬ影ぞきびしき
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荒天を衝きて渡らむ幾千里とうぞくかもめ逆境に立つ
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風に乗り気高く生きむ鳶の如正しき道に己を律して
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荒妙の雨のけしきやけふもまた空の果てにて鳶は鳴かむか
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とときなるサーマル乗りて輪を描き鳴く鳶追ひて烏はなれず
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木がくれて我が里すまむ鳶の巣のあらば嬉しき朝な夕なな
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ふたたびの暑さも消えぬ鳶の音の涼しき風と吹き渡るれば
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雨止みて仰ぐ岩根の虚しさよ鳶の影なき烏のみ舞ふ
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けふも雨鳶の声さへ聞かぬまま侘しく過ぐるときぞ恨むる
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梅雨明けてなほも降りくる長雨に鳶の翼も見えずかなしき
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園に往き間近で見ゆる鳶なれど広き空へと飛びたからむな
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自己紹介書かぬ人は素通りすと詠んだ花の音という人、ならば素通りされたし、貴方のいいね不要なりけり
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詠みたいから詠んでいるいいね付けるも付けないも個人の自由なり
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