Kite
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227
射千玉の鳶のけはひを覚へつついかにぞ近き影を見せけむ
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天翔ける長元坊の雄姿見つひとときにこそ幸ぞあふるる
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くれなゐの空に鳶舞ひ川はなほ流るるままに浮き世うつせり
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鳶啼きて嘲るごとき響きあり羽なき身をば憐れなるらむ
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まどろまぬ長き夜の闇青葉木菟づくの音の遥けき響き心なぐさむ
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しののめの闇に鳴き立つきぎす己が恋路の夜は明けづして
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ぬばたまの夜は明けゆきて鳶の羽の色にぞ染まる遠山の朝
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海のに羽かげしのびて舞ふ鳶の朧月夜に渡る春風
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命には限りあればぞ果てのある鳶のむくろに哀れつきせぬ
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浦風に雲居をめぐる鳶の羽の浮き寝のうをに目をぞとどむる
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あやめ草雲井の鳶も羽休め谷川の水花をでけり
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鳶の鳴くを思ひつつ言の葉をむときのみぞ心しづけき
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夏浅しさやけき空をかける鳶ピーヒョロロロにすずしうとよ
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くもゐより矢のごとくにも飛び去りてはらりと落つる鳶の羽かも
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薫風に鳶のまなこも緩むらむをたずさへてひなはぐくむる
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風にのり空を滑れる鳶のわざ集へる人の湧きにけるかも
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あめなだよくれば濡るる琥珀羽のなほ輝きて麗しきかな
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五月雨の岩根に沈む鳶一羽まなこ塞ぎて風を待つらむ
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秋風の渡る高天たかあま裂くごとく鷹はくだりて鳶を追ひ詰む
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春紫苑咥へてかける幼な鳶青き御空みそらに一輪の淡し
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草を食む牛のぬくみと青空に声ひびかせて舞ふ鳶を
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九尾なる狐の力たのみつつ鳶にならむと祈りて止まぬ
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あさぎりの空に響かふ鳶の声おのが占めたるなはを守るか
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うららかに空に舞ひたる白き影迷ひ鳥かなひとたび見ばや
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風荒みあふらるる羽を立てなほし鳶はみけり烏みる間に
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青葉舞ひ闇を切り裂き飛ぶ木菟づくよはじめて見つる胸のたぎりよ
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岩が根に響く鳶の音胸に澄み我が愚かさよ知るを知るらむ
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暁に声も絶え果て木の暗にねぶる小さき木菟づくの面影
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炎立つ地のほとぼりを逃れんと水浴ふ鳶の影のきよらか
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あまた度呼びて鳶舞ふ嶺の松いらふる声の絶えし虚空に
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