Kite
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天つ空また羽ばたけと銀鳩の影の傍ら四つ葉を添ふる
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白詰の草の青葉に露満ちて祈りて探す四つ葉はいづこ
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バリバリと山鳴る闇を見据ゑつつただ一筋の朝光を待つ
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朝露の光る一瞬ひとときはさみ入れ目覚めの庭にひろがる紫
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風吹けば一波揺れる薫衣草紫の香に包まれる午後
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小啄木鳥コゲラ鳴く幹の響きに誘われて雀も遊ぶ木漏れ日の夏
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夕焼けのひかりを浴びて赤啄木鳥アカゲラの羽の緋色がなほも燃へ立つ
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朝陽浴び緑煌めく青啄木鳥アオゲラが明ける世界に調べを刻む
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草分くるあをだいしやうの青き背の光のごとく消え去りにけり
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日照雨そばえ降る光の中を親鳶の羽音を追へる幼鳥の舞ふ
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向日葵の幼き芽立ち見つめつつ今年も暑き夏を待ちをり
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若鳶よつがひとなはり命経よ見えぬは寂し空の彼方に
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雲海を蹴りて飛び立つ若鳶の翼励ます夏疾風かも
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縄張りの争ひかとぞ思ひしは長元坊の狩りの一瞬
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風去りて残るパーツに夢のせて羽とカバーの第二の人生
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あしひきの山の嵐を厭はねば鳶の抱ける白羽は冷へじ
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うつりゆく季節めぐりて約束の虹のふもとでまた逢ふ日まで
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悠々と舞ふ鳶の羽に面影を重ねて見つるかなし銀鳩
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迷ひ来し六キロ先の山羊なれど我が手すり寄りなつく愛しさ
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うたた寝の夢路に響く青葉木菟づくの声覚むれば夜半よはの静けさにして
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「銀おいで」呼べば手のひら舞い降りる温もり探す写真の君に
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手のひらの温もりを知る銀鳩の我が顔うつる小さな瞳
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いは崩る嵐の夜をも白羽なる雛を抱きて鳶は守らむ
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暮れゆくも空の茜に染まりたる愛しき日々となほも輝け
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今いきるひと息の幸身に満ちて樹々の響きに心もとけぬ
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うつろいし人の好みのかずかずをよそに舞ふ鳶ずっと愛づるも
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正面の顔は愛らし黒禿鷹クロコンドルなほ惹かるるは里の鳶かな
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ふんだんに素材あるゆえ彫り進む鳶の姿を夢に見ながら
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あかあかと梅雨の晴れ間を舞ふ鳶に我が心まで晴れゆくごとし
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いさご積み造るる瀬々の水清み待つとし聞かば鳶も来なむを
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