Kite
0
2
投稿数
26
煩悩にまみれし人をいかばかり避けむと思ふいつの日に解く
1
いわお踏みむ鳶の荒々し野生の命此処に極まれり
3
明けぬ闇竹藪抜けし凪の海足浸しつつ輪る鳶かも
1
我が利のみ追ふ人多きこの世にていつの間にかの安らぎを待つ
3
雲のみちゆく若鳶幸あれと遠く見送る春の夕空
5
をやすめ鳶の微睡みづる間にこころに増せる思ひ出の影
4
巣立ちゆく若鳶わかとびの健やかに幸多かれとあまつ空告ぐ
7
山頂に群るる鳶見て飛べさうに思ほえければ歩み進めり
8
世を去らむその行く末と空飛ぶる鳶のほかには浮かぶものなき
7
利に憑かれ人を困らす人を見つ解き放たれん時をぞ願ふ
11
あきもせずおのれを誇る影法師つきまとふ夜を呪はざらやめ
6
世のつねの苦しみわぶる奈落にてあふぐ光はあはれなりけり
5
険しきを生き抜く鳶に我ならば雲をしのぎてかけりなましを
10
天つ風乗りて猛くも見ゆるかな烏に弱きその背のいとし
5
鳶の鳴く声のまろきにさそはれて き世の心なぎにけるかな
11
風にのる鳶のつがひの睦ましみ かたくななるもほころびにけり
6
なきものと思ひし命ながらへて浮世の闇に惑ふぞ悲し
8
ひととせは矢のごと早く過ぐれども ひとひの長きいかに嘆かむ
9
寝も寝ねず思ひあまりて心地よど身は極まりて狂ふ心地す
6
うみに投げし結びを鳶とりて あな見事なりおよび立てつる
6
楽はなく むなしきだけの うつしよに 花添へるなら 春紫苑かな
10
人に生れ嘆くこの世ぞ厭はしき自由に舞はむ鳶に成らなむ
9
世を捨てて ひとり住まはむ とすれども 心なき人 われを悲しむ
9
春紫苑ハルジオン踏まれど折れず咲く強さ我にありせば楽に生きまし
8
とびの身になりて晴れゆく大空を心ゆくままかけりたしかな
17
生まれし日嬉しと思ふこともなし更なる苦しみ始まる日なり
7