Utakata
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Kite
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天つ空また羽ばたけと銀鳩の影の傍ら四つ葉を添ふる
6
白詰の草の青葉に露満ちて祈りて探す四つ葉はいづこ
10
バリバリと山鳴る闇を見据ゑつつただ一筋の朝光を待つ
4
朝露の光る
一瞬
(
ひととき
)
はさみ入れ目覚めの庭にひろがる紫
4
風吹けば一波揺れる薫衣草紫の香に包まれる午後
11
小啄木鳥
(
コゲラ
)
鳴く幹の響きに誘われて雀も遊ぶ木漏れ日の夏
8
夕焼けのひかりを浴びて
赤啄木鳥
(
アカゲラ
)
の羽の緋色がなほも燃へ立つ
6
朝陽浴び緑煌めく
青啄木鳥
(
アオゲラ
)
が明ける世界に調べを刻む
15
草分くるあをだいしやうの青き背の光のごとく消え去りにけり
10
日照雨
(
そばえ
)
降る光の中を親鳶の羽音を追へる幼鳥の舞ふ
5
向日葵の幼き芽立ち見つめつつ今年も暑き夏を待ちをり
16
若鳶よつがひとなはり命経よ見えぬは寂し空の彼方に
5
雲海を蹴りて飛び立つ若鳶の翼励ます夏疾風かも
7
縄張りの争ひかとぞ思ひしは長元坊の狩りの一瞬
5
風去りて残るパーツに夢のせて羽とカバーの第二の人生
4
あしひきの山の嵐を厭はねば鳶の抱ける白羽は冷へじ
6
うつりゆく季節めぐりて約束の虹のふもとでまた逢ふ日まで
4
悠々と舞ふ鳶の羽に面影を重ねて見つる
愛
(
かな
)
し銀鳩
8
迷ひ来し六キロ先の山羊なれど我が手すり寄りなつく愛しさ
5
うたた寝の夢路に響く
青葉木菟
(
づく
)
の声覚むれば
夜半
(
よは
)
の静けさにして
7
「銀おいで」呼べば手のひら舞い降りる温もり探す写真の君に
5
手のひらの温もりを知る銀鳩の我が顔うつる小さな瞳
4
いは崩る嵐の夜をも白羽なる雛を抱きて鳶は守らむ
4
暮れゆくも空の茜に染まりたる愛しき日々となほも輝け
13
今いきるひと息の幸身に満ちて樹々の響きに心もとけぬ
6
うつろいし人の好みのかずかずをよそに舞ふ鳶ずっと愛づるも
4
正面の顔は愛らし
黒禿鷹
(
クロコンドル
)
なほ惹かるるは里の鳶かな
5
ふんだんに素材あるゆえ彫り進む鳶の姿を夢に見ながら
6
あかあかと梅雨の晴れ間を舞ふ鳶に我が心まで晴れゆくごとし
6
いさご積み造るる瀬々の水清み待つとし聞かば鳶も来なむを
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