Utakata
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かつみん
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うたはイメージかな?
文語調の歌を好んで詠みます
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絲口
(
いとぐち
)
は 手づから
足掻
(
あしが
)
き
見付
(
みつ
(
)
)
くりて
餘所
(
よそ
)
より受くるものにあるまじ
3
おしなべて あまねく
慈光
(
じくわう
)
のかうむれど
其
(
そ
)
を
憐
(
あは
)
れぶは知る人ぞのみ
3
村雨
(
むらさめ
)
の
雫
(
しづく
)
のはしる
竹羣
(
たかむら
)
は
束
(
つか
)
の
閒
(
ま
)
かすみ
烟
(
けぶ
)
るやうなり
3
朝日子
(
あさひこ
)
は さねさし
相模
(
さがむ
)
の
東
(
ひむかし
)
の
雲居
(
くもゐ
)
に
廣
(
ひろ
)
ぐ
虹霓
(
こうげい
)
と見ゆ
2
蝉の
羽
(
は
)
の
薄雲
(
うすくも
)
を
透
(
す
)
く月影は
白銀
(
しろかね
)
ゆゑに
夜半
(
よは
)
の
艷
(
えん
)
なり
2
絲杉
(
いとすぎ
)
のある
麥畑
(
むぎばたけ
)
歲星
(
さいせい
)
のおもて
現
(
あらは
)
す
縞
(
しま
)
のやうなり
2
高原
(
たかはら
)
の いささ
小笹
(
をざさ
)
に
夏蟲
(
なつむし
)
の 色をまとひて鳴く鳥は
小璢璃
(
こるり
)
にやあらむ らうらうじ
聲
(
こゑ
)
2
里離
(
さとばな
)
る みなみ
獨逸
(
ドイツ
)
の
鄙
(
ひな
)
のみち
Apfelkuchen
(
アッフェルクーヘン
)
馥郁
(
ふくいく
)
たり
2
あまづたふ
入
(
い
)
り
日
(
ひ
)
の映えて
足引
(
あしひ
)
きの 山の
端
(
は
)
みごと目に
明
(
さや
)
かなり
2
長雨
(
ながめ
)
ては
烟
(
けぶ
)
りてかすむ里山の 色なきゆゑに音のみぞ
聽
(
き
)
く
3
閃
(
ほのめ
)
きて
川邊
(
かはへ
)
に
生
(
む
)
せし
草根
(
くさのね
)
の
腐
(
くた
)
し
蒸
(
む
)
しては
螢
(
ほたる
)
產
(
む
)
すらし
2
あらましき しづくの打ちつ
大地
(
おほつち
)
を 黄いろし小傘の のぼり歩みく
3
あからひく 朝は
涼
(
すず
)
みて
蟬時雨
(
せみしぐれ
)
いづへともなく
僅
(
はつ
)
かなりけり
2
雲の
峯
(
みね
)
さし
仰
(
あふ
)
ぐれば高知るや
天
(
あめ
)
の
御蔭
(
みかげ
)
か
須彌山
(
すみせん
)
のてい
3
朝かすみ
春日山
(
かすがのやま
)
に
棚引
(
たなひ
)
くを うす目あいたる
盧舍那佛
(
るしやなぶつ
)
みゆ
3
日別朝夕大御饌
(
ひごとあさゆふおほみけ
)
の きこし
召
(
め
)
します
大御神
(
おほかみ
)
の
人草
(
たみ
)
安かれと
思
(
おぼ
)
す
大御心
(
みこころ
)
3
野分
(
のわき
)
だち 窓うつ雨のはらめきて
亂聲
(
らんじやう
)
かなづ
今日
(
けふ
)
の
朝
(
あした
)
に
5
『
潮騷
(
しほさゐ
)
』は 胸を
焦
(
こ
)
がすと思ふらむ
眞愛
(
まかな
)
き
戀
(
こひ
)
のそこにありせば
3
ありありと 思ひ
出
(
い
)
でぬは
忍草
(
しのぶぐさ
)
摘
(
つ
)
みてしゆゑか夢のかよひ
路
(
ぢ
)
3
退
(
そ
)
き
方
(
へ
)
に望む
丹澤
(
たんざは
)
の 渡りし
靑
(
あを
)
のうすく濃き
夏霞
(
なつがすみ
)
たつ
2
暑かはし
吳竹
(
くれたけ
)
の
節
(
よ
)
ごと夏の
夜
(
よ
)
は
淺
(
あさ
)
き夢見し空白むまで
3
三界
(
さんがい
)
を せばめし雲の空に
滿
(
み
)
つ
淤加美神
(
おかみのかみ
)
の荒ぶればなり
3
遠山
(
とほやま
)
の
綠
(
あを
)
は薄らぎたたなづく
靑垣山
(
あをがきやま
)
に
靑雲
(
あをくも
)
の立つ
3
おどろけば
紅蓮
(
ぐれん
)
は燃ゆるやうやうと ひらきて
生
(
お
)
ふる
小泥
(
こひぢ
)
なりけり
3
あかほしの 明けぬる空の
東
(
ひむかし
)
に
棚引
(
たなひ
)
く雲を朝の押し上ぐ
2
枝炭
(
えだずみ
)
の はぜりて
熾
(
おこ
)
る
赱
(
はし
)
り火の にはか
螢
(
ぼたる
)
となりて
昇
(
のぼ
)
らゆ
3
雲間より ゆくらゆくらと照る影は 波こそ見ゆれ
野分
(
のわけ
)
過ぎける
4
野分
(
のわき
)
立ち うち吹き吹かる若木とて 倒れぬ
樣
(
さま
)
を
吾
(
あれ
)
もならはむ
4
よそながら 思ひをやりて息つかば 息こそ通ひ せめて
屆
(
とづ
)
かめ
2
天
(
あま
)
の
門
(
と
)
に 心をいたせし
白栲
(
しろたへ
)
を
織女
(
たなばたつめ
)
は
抱
(
いだ
)
かひて待つ
2
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