かつみん
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うたはイメージかな?
文語調の歌を好んで詠みます
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投稿歌はすべて当人のオリジナルです

をりの 出逢いであはしは今更に つひゆくことのはしにぞありける
2
日をまたぎ 遠く異朝いてふとぶらへば 白夜はくやくにに夜は及ばず
2
須磨すまの浦 網引あびきす海士あま朝日あさひなす まぐはしさま身過みすぎなりせば
2
南蠻烟管きせるぐさ 花の紫うなだりて もの思ひせむ時を忘りて
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あらたふと 水面みなのもはぬる若魚の そびれにはゆる日影まばゆし
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あらかねの つちにありては古畑ふるはたも 願土ぐわんどとなりぬ慈雨じうのありせば
3
夕影ゆふかげの が背を映やし踏切の うちに伸びたる影法師かげぼしひとつ
4
廊下橋らうかばし けはしき道に足引きの 山路やまぢを越ゆる片崖かたきしさき
2
つゆ草の うつし心は初初うひうひし こはごはしうて玉のの解く
3
ともがらは 深きうれひをふて あがふとすらむ生くる限りを
3
オールとる 八人エイトのすべて合はさりて 川面かはのもすべる舟艇しうていめう
6
嬰兒みどりごに 湯をあみすれば手握たにぎりて いきづみとよみいかいかと
2
歲違としたがへども十五じふごにて 住み込みの風呂屋つとめが父母の馴れ初め
6
天蓋てんがいとばりとなりぬ濃藍こいあいの 空燃ゆあかねを閉づこむるなり
6
くすりにも毒にもなりぬ言の葉は もちゐる人の色をうつせり
6
うつぶして 空五倍子染うつぶしぞめあはに なみたの色で月を染めなむ
2
くもり 碓冰うすひの空の雲閒くもまより きざはし天使みつかひの立つ
2
化生けさうじて 案山子かかしとなりし作神さくがみは 田のにてまなこほそめむ
4
ゆふさりて 赤雲あかぐもなびく靑空あをぞらに 浮かびし月のおぼろなりけり
6
白球はくきうに一撃あたふ渾身こんしんの 男児は駆くる青雲あをくものもと
3
天津風あまつかぜ 天香具山あめのかぐやま みねき 高天原たかまがはらより蜻蛉嶌あきつしま吹く
1
せぜらきの 波のまにまに猶豫いざよふて うち返してはふる笹舟
2
新たしき門出 ことほ手握たにぎりて さきくあれよと米をみせり
3
とづくなば 越えなば越えむ何處いづへとも 友垣とものたよりて千里ちさとまで
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栲繩たくなは長途ちやうとをへだつ山河さんかさへ 斷金だんきんつなぐ一葉いちえふふみ
1
千里ちひろなる長道ながちかたみに差し合ふて 語るがやうふみをはさまむ
1
千里ちひろなる玉桙たまほこの道ふみ越えて ふごとならむふみひとつにて
1
若苗わかなへえす稻田いなだ水面みのおもの み空をうつすあをに雲なし
2
君がいて ただ君がいて その横で ぼくのほっぺは桃色になる
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淺葱鼠あさぎねず 空をおほひてむめの雨 赤橙あかだいだい地上ぢのへに落つる
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