かつみん
11
10
投稿数
353

うたはイメージかな?
文語調の歌を好んで詠みます
歌意はTwitterをご覧ください
投稿歌はすべて当人のオリジナルです

野分のわき立ち うち吹き吹かる若木とて 倒れぬさまあれもならはむ
4
よそながら 思ひをやりて息つかば 息こそ通ひ せめてとづかめ
2
あまに 心をいたせし白栲しろたへを 織女たなばたつめいだかひて待つ
2
蝉時雨せみしぐれ 能登のと木叢こむらに降る音の 鳴きるしては老鶯おいのうぐひす
3
印南野いなみのの 野中のなか淸水しみづのぬるければ その身ながらをいなぶるもあり
3
やさかどり 息づきながむ長きに 曇りし月の布障子ぬのさうじかな
3
靑梅あをむめの 黃蘗きはだとなりぬ和膚にきはだの わづかに甘きはなてり
1
吾妹子わぎもこは あれ現身うつしみふたつ無し あぢきなう世にぢめ越すとも
2
ぬばたまの よるはすがらに望月の 月下美人ナイトクイーンに月影のさす
3
むらさきの 雲居くもゐひき荒南風あらばえの 吹きすさびては夕立風ゆふたちのかぜ
2
細小蠏ささがにの 蜘蛛のをしてつなぎしむ 淨土じやうど奈落ならくのすさびなめり
2
神變じんぺんを あふとばり綵色さいしきの イエローナイフの極光きよくくわう
3
しまひには たれのこりて見やるらむ 皆紅みなぐれなゐの空の終はりを
4
千歲ちとせふり 穿うがてしいはや雫石しづくいし 母者人ははじやひとなむ瑞齒含みづはぐむまで
2
浮雲うきぐもの 思ひつらむ烏羽玉むばたまの 夢にかみ切るかすかなりけり
2
折節をりふしに 行手ゆくてふたぐ踏切の 思ひ分きたる分別を問ふ
2
しきしまの やまとの歌は常磐ときはなり 靑人草あをひとくさみつづくゆゑ
3
ちぎりきな 結びしひもくるなば なにをたのみに生くるものかは
2
紫と赤のさし葡萄染えびぞめの きぬりては鳴く蟋蟀きりぎりす
4
かぎりなき 西域さいゐきぶる灼熱しゃくねつの 淨土じやうどをへだつ大漠ゴビ大砂海おほうみ
3
北の丸公園こうゑんの ベンチにありてほんむ ひねもす雀のこゑを聞きつつ
2
わがこひの 色をうつせし山吹は 八重やへにひらけど結ぶことなし
5
道邊みちのへに あかくまふコクリコの 斟酌しんしやくすなむ かたち小さし
2
くずの葉の うらみて鳴きつ夏蟲なつむしの うら紫に夕凉ゆふすずの風
4
句をまひ 結びてきてまた結び ややみてり込む たまむとて
3
おもひては 千重ちへくに差しめど むすべぬことを知りて差し
2
起きぬれば 雨のそほ降りしめやかに 紫陽花あぢさゐに舞へかたつむり
3
須磨すまの浦 網引あびきす海士あま朝日あさひなす まぐはしさま身過みすぎなりせば
3
薄雲うすぐもの かかりしあを有明ありあけの なほ淺淺あさあさとなりて浮かばむ
2
そにどりの 靑嵐あをあらしたつ谿水けいすいに きよらなるなり歌姬うたひめの鳴く
1