Utakata
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かつみん
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うたはイメージかな?
文語調の歌を好んで詠みます
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蝉時雨
(
せみしぐれ
)
能登
(
のと
)
の
木叢
(
こむら
)
に降る音の 鳴き
旧
(
ふ
)
るしては
老鶯
(
おいのうぐひす
)
3
印南野
(
いなみの
)
の
野中
(
のなか
)
の
淸水
(
しみづ
)
のぬるければ その身ながらを
否
(
いな
)
ぶるもあり
3
やさかどり 息づきながむ長き
夜
(
よ
)
に 曇りし月の
布障子
(
ぬのさうじ
)
かな
3
靑梅
(
あをむめ
)
の
黃蘗
(
きはだ
)
となりぬ
和膚
(
にきはだ
)
の わづかに甘き
酸
(
す
)
し
香
(
か
)
はなてり
1
吾妹子
(
わぎもこ
)
は
吾
(
あれ
)
が
現身
(
うつしみ
)
ふたつ無し あぢきなう世に
閉
(
と
)
ぢめ越すとも
2
ぬばたまの
夜
(
よる
)
はすがらに望月の
月下美人
(
ナイトクイーン
)
に月影のさす
3
むらさきの
雲居
(
くもゐ
)
は
低
(
ひき
)
み
荒南風
(
あらばえ
)
の 吹き
遊
(
すさ
)
びては
夕立風
(
ゆふたちのかぜ
)
2
細小蠏
(
ささがに
)
の 蜘蛛の
網
(
い
)
をして
繋
(
つな
)
ぎしむ
淨土
(
じやうど
)
と
奈落
(
ならく
)
のすさびなめり
2
神變
(
じんぺん
)
を
仰
(
あふ
)
ぐ
帷
(
とばり
)
の
綵色
(
さいしき
)
の イエローナイフの
極光
(
きよくくわう
)
に
觸
(
ふ
)
る
3
終
(
しまひ
)
には
誰
(
たれ
)
の
殘
(
のこ
)
りて見やるらむ
皆紅
(
みなぐれなゐ
)
の空の終はりを
4
千歲
(
ちとせ
)
ふり
穿
(
うが
)
てし
窟
(
いはや
)
の
雫石
(
しづくいし
)
母者人
(
ははじやひと
)
なむ
瑞齒含
(
みづはぐ
)
むまで
2
浮雲
(
うきぐも
)
の 思ひ
消
(
け
)
つらむ
烏羽玉
(
むばたま
)
の 夢に
髮
(
かみ
)
切る
幽
(
かす
)
かなりけり
2
折節
(
をりふし
)
に
行手
(
ゆくて
)
を
塞
(
ふた
)
ぐ踏切の 思ひ分きたる分別を問ふ
2
しきしまの やまとの歌は
常磐
(
ときは
)
なり
靑人草
(
あをひとくさ
)
の
謡
(
よ
)
みつづくゆゑ
3
契
(
ちぎ
)
りきな 結びし
紐
(
ひも
)
の
解
(
と
)
くるなば なにを
賴
(
たの
)
みに生くるものかは
2
紫と赤のさし
交
(
か
)
ふ
葡萄染
(
えびぞめ
)
の
服
(
きぬ
)
を
織
(
お
)
りては鳴く
蟋蟀
(
きりぎりす
)
4
かぎりなき
西域
(
さいゐき
)
統
(
す
)
ぶる
灼熱
(
しゃくねつ
)
の
淨土
(
じやうど
)
をへだつ
大漠
(
ゴビ
)
の
大砂海
(
おほうみ
)
3
北の丸
公園
(
こうゑん
)
の ベンチにありて
夲
(
ほん
)
を
讀
(
よ
)
む ひねもす雀の
聲
(
こゑ
)
を聞きつつ
2
わが
戀
(
こひ
)
の 色をうつせし山吹は
八重
(
やへ
)
にひらけど結ぶことなし
5
道邊
(
みちのへ
)
に
黃
(
き
)
あかく
笑
(
ゑ
)
まふコクリコの
斟酌
(
しんしやく
)
すなむ かたち小さし
2
葛
(
くず
)
の葉の うらみて鳴きつ
夏蟲
(
なつむし
)
の うら紫に
夕凉
(
ゆふすず
)
の風
4
句を
生
(
う
)
まひ 結びて
解
(
と
)
きてまた結び ややみて
織
(
お
)
り込む
魂
(
たま
)
を
詠
(
よ
)
むとて
3
想
(
おも
)
ひては
千重
(
ちへ
)
頻
(
し
)
く
頻
(
し
)
くに差し
汲
(
く
)
めど
掬
(
むす
)
べぬことを知りて差し
含
(
ぐ
)
む
2
起きぬれば 雨のそほ降りしめやかに
紫陽花
(
あぢさゐ
)
の
上
(
へ
)
に舞へかたつむり
3
須磨
(
すま
)
の浦
網引
(
あび
)
きす
海士
(
あま
)
の
朝日
(
あさひ
)
なす まぐはし
樣
(
さま
)
よ
身過
(
みす
)
ぎなりせば
3
薄雲
(
うすぐも
)
の かかりし
靑
(
あを
)
の
有明
(
ありあけ
)
の なほ
淺淺
(
あさあさ
)
となりて浮かばむ
2
そにどりの
靑嵐
(
あをあらし
)
たつ
谿水
(
けいすい
)
に
淸
(
きよ
)
らなるなり
歌姬
(
うたひめ
)
の鳴く
1
物思
(
ものも
)
ひて
頰杖
(
つらづゑ
)
つきし
文机
(
ふづくえ
)
に
陽
(
ひ
)
の
和
(
やは
)
らかに
透
(
す
)
き影のさす
1
百重
(
ももへ
)
なる
白雲
(
しらくも
)
わけて
天聳
(
あまそそ
)
る 立つ
山竝
(
やまな
)
みの
遙
(
はる
)
けし
彼方
(
かなた
)
2
翆鳥
(
そにどり
)
の
碧
(
あを
)
き
海
(
わたつみ
)
綠
(
あを
)
き
嶌
(
しま
)
雲にかすみて薄く見ゆらむ
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