かつみん
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うたはイメージかな?
文語調の歌を好んで詠みます
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投稿歌はすべて当人のオリジナルです

七草鬻ななくさのかゆきたるまつの内 ゆきなるかみに日月おもはむ
4
あかねさし 照れる月夜つくよ白樫しらかしの 木羣こむらみまがふしろかねがごと
4
つつし みな恙み無しと聞こゆれば 胸ふたがるも胸で下ろす
4
もすがら 深きゆかりうるへをり 大地震おほなゐふるる能登を思へば
8
心なき 身にもおぼほゆ明けぬれば きぞたがへるけふのあけぼの
4
み冬つぎ 春のきたりて明けぬれば 年立つ今日けふに花の散るらむ
4
あまびこの おとづれなくて落つる日の 大晦日おほつごもり小夜さよはきにけり
2
明日あすとての すすぎし空の晴色せいしよくは 迎ふる春のよそほひひなるらむ
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濃藍こいあゐを はらはぬ今朝の雲なれば 待ちる明日をとどむなりけり
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起きぬれば そほ降る雨のしめやかに 大晦日おほつごもりすすあかつき
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あした むすびし冰面ひもさきはひを ぎてむすびしたなうらの水
4
いやましに 限月かぎりのつききはまりて 雲上くものへに待つ初春のあさ
5
念念ねんねんに 年の仕舞ひはせまりきて 思へばやがて明くぞめうなる
5
このくれの しげき思ひのいやひけに ゆると共に歲の暮れゆく
4
御燈みあかしの 玲瓏もゆらるる可惜夜あたらよは 平らかなりて樅木もみきらめく
4
しらなみの いそぢを過ぎておいるを りてはむかふなりけり
3
ありあけを みぎはにうつす池水に 薄氷うすらひのはり凍風いてかぜのふく
4
ようさりて しろかねのさす枯野かれのには 色のなくしてわびしかりけり
4
さなかづら のちもはむと言ひかたむ かたみむだあかるかの日に
5
あしひきの 山下水やましたみづ早川はやかはの へずしてなみたおぼ
5
ふりうづむ の山に夕影ゆふかげの させばちひさきにしきなりけり
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雲隱くもがくる あかときはらひ燃えづる しましく空ははなちけり
5
うち時雨しぐれ つゆにぬれたる草枕 たびゆきなるも夫戀つまごひのうち
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百重ももへなる 白雲しらくもわけて天聳あまそそる 立つ山竝やまなみのはるけし彼方
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ひととせに 滿たぬゆかりとなりぬれど なほさみしけれ けふにすれば
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薄墨うすずみを 流せし空のえわたる 沫雪あわゆき心憧こころあくが
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ひひらぎの つややかなりし綠葉みどりばに ひとむらみし眞白ましろなる花
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とりがなく あづまのくに海人小舟あまをぶね はつ雪のふりはましらむる
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幾春秋いくしゆんじう 降り積むみねはうちつけに 思ひて過ぐる みゆきなるらむ
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み冬なる 師赱しはすの空のゆふされば き交うこゑ辻卜つじうらでよむ
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