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松本直哉
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たれもかれも討ち死にしたりはつなつの六時間目の古典文法
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かぜふけばななめになびくけむりみゆはかなきものはいのちなりけり
1
手をつなぎかちにてわたる思ひ河しのぶ逢瀬のみづのつめたき
2
バー越ゆるせつなのせなかしなやかに反りつつとぶや陸上の夏
2
ひとり活きひとり死ぬこそいのちなれほのかに苦き
独活
(
うど
)
のきんぴら
4
空のはて恒星ひとつほろぶときかすかにゆるるつるばらの茎
2
脚と脚手と手からませねむりけりほととぎすなくよるはやさしく
1
きみの手にみちびかれ入る深き森くらくしめりてほのあたたかく
0
をさなごに小さな靴を履かす朝きみにとつてはすべてが未踏
6
第四コーナーすぎればみえるしろいおび両手ひろげてまちうけるひと
0
木の間よりもりくる月のかげ白くいまさかりなり茉莉花のはな
0
なにもかも絵空ごとぞとおもふとき天にははなび地にはくちなし
4
海のいろあをかりしかばびんづめの手紙ながしぬあてさきもなく
1
オーボエダモーレふいにかなしき夕なぎの松帆の浦にうしほ満ちくる
0
求愛の姿態そのまま凍らせて
永久
(
とは
)
にもだせりギリシヤの壺は
1
ひそやかにリュート鳴りいづものなべて薄明となるいのちのはてに
1
密会の公園昏き春にして風のまにまにきこゆるチャイム
0
ただ光のみ糧として生きてみたい青い葉をもつ草木のやうに
1
声のなき歌きこゆなり白き花黄の花咲いてしづもれる庭
1
降るとしもなくふるはるのあめのおとききつつうたへミゼレレノビス
0
かなしみとうれひのちがひ説く君のうつむきがちの白き横顔
0
白き蝶とびかふゆふべ摘みゆかむ金のりんごと銀のりんごと
1
こころをばなににたとへむひぐらしの声ふるさとの夕暮れの空
0
われてもすゑにあふこともなきへだたりの波間をこゆる一羽のかもめ
2
足のつかなくなるところまでおよいだらみえるでせうか白い夏の帆
1
はかなくもなきいでにけりひとすぢのせみの声する梅雨のあとさき
1
あぢさゐの花にこころをたとへまし憂しと見し世のうすむらさきの
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顔のしたなべてどくろとおもふときほのかに白きどくだみの花
1
第四コーナーからだかしげて曲がる子のひかがみ白く夏さりにけり
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ほととぎすなくやさつきのしののめの降るとしもなくふる雨の音
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