Utakata
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松本直哉
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誓ふなと主は言ひしゆゑ誓はずにともにくらしてはたとせあまり
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汚染水すてどころなき虫のこゑけものらのこゑうろくづのこゑ
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すずめ二羽みづあびをするにはたづみなつのをはりの夕立ちのあと
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日かげればかげのいろ濃くなりぬめりせみのこゑいまだおとろへざれど
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透明度うせつつ赤みおびてゆくえびのすがたをぢつとみてゐた
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水うてば土のにほひのたちのぼる庭にたたずむなつのたそがれ
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まさをなる空よりせみのしぐれ降る夏たけなはとなりにけるかな
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小児科と内科のあはひかるく病む吾子とあゆめば片陰の濃き
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夏のやま飛行機墜ちて飛行機のかたちにもえて夏のやま哭く
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しばしとてたちどまりつる夏木立英霊といふことばがきらひ
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添へられしやさしき祖父の手の記憶はじめて鋸をもつをさなごに
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思ひ川わたりもあへぬ深き淵なつのをはりのあさがほの紺
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をみなごにうまれましかばそでぐちにレースの服を着なましものを
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ぱんぱんと皺をのばして吾妹子のころもをほせばしろき夏の日
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非常勤いな無常勤とやいふべけむさだめなき世のわがなりはひを
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御巣鷹に逝きし友の忌ちかづけばおもかげいまだ若かりしまま
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たましひの飢ゑかわくゆゑぬばたまのクロイツェルソナタくりかへし聴く
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アンダンテ・ソステヌートできかせてよこの世をのがれるための呪文を
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たのまずよ夏のなぎさの砂に書く人のこころの波に消ぬべく
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いもを煮てくるるをとこを婿とせよかみながき子よなつのをとめよ
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なつかしきなつのひぐれのマドリガルをどるをとめのくるぶししろく
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パラプリュイくちずさむまち雨ふればいろとりどりに花ひらく傘
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すずしげにすずをふりつつのんしゃらんのんしゃらんとぞすぎゆきにける
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雨の庭線香焚いて手をあはす金魚一匹うづめしのちに
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まつすぐのきうりだけしかみとめないせまいこころになりたくなくて
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おしてるやなにはのくにもみどり濃きテルミドールとなりにけるかな
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夏の日を歌ひくらして飽かざらむ日暮れていまだせみなきやまず
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わがこころ鳥にあらねばうつせみのこのよをさけてたつ空ぞなき
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夏 日暮れ くちなしのはな 遠花火 わがなつかしき形而下のもの
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知らざりき目もとすずしきをみなごの庭を一期のゆめと果てしを
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