Utakata
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灯屋
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きっと皆んな繋がってるよね。
大学生になります。
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万引きは犯罪ですの貼り紙で食い止められた人に逢いたい
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崖ふちで ふるえ佇み怯えてることはなきよう地球は丸だ
12
教室の破れかけてるカーテンはいつか誰かの青春だった
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あじさいと雨がダンスをしていますそれを眺めるぼくとみつばち
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寿命超え生きとし生けるもの総てはじめから見てる月の光は
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ばれぬよう君の香りがするシャツを一番底で抱く洗濯機
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日暮れきてつんざく稲妻空を割る やめば仏間の菊の静けさ
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葉が茂る葡萄のつるを手でよけて腰伸ばす祖父 夏の入り口
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初夏
(
はつなつ
)
の山から薄荷の香りする動物園に象はまだ居ぬ
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檸檬切るナイフ休めて横顔を君の横顔思い出していた
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耳持たぬサンドウィッチを見習って切り捨てるもの少女の嘘は
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メモ書きで君が去るとは思わずに朝焼けは心わずかに奪う
9
自己愛が例えば赤い色ならば僕は全身血まみれだろう
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嘘ついた君と気づかぬふりの僕いつも以上に笑って歩く
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結ばれた黒髪はもうほつれかけ 薔薇が紅くて薔薇が紅くて
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坂道を駆けて登れば空は青気ままな語遊びさいおんもやろう
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残酷な弓を射るとき躊躇うな貫通させろ自意識なんか
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教室の四角い窓の向こう際僕らが思う以上に夏だ
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近頃はするりとうそが溢れでてなりたい自分は夏の逃げ水
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選択をせずに置いてけぼりにした過去の自分に会いたい春夜
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雑草は校舎の影で凛と立つ僕に強さを分けてほしいよ
8
幸せな少年時代を過ごしたと雲には告げる四月の校舎
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初夏の空ふりむきながら見上げれば小雨と流れる雲の鳥かな
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星図鑑顔に伏せつつまどろめば初夏の風吹く致死量なほど
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盗まれた消しゴムはきっと今もまだ僕に消されてると思ってる
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マカロニのサラダに入る玉ねぎに頼るビタミンどのくらいある
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四月とは暑からずして寒からず制服やっと身の丈に合う
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似合うからと母が買ってくれる服どれもこれもがわんぱくな服
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あわよくば悪いやつだと見せたくてミルクを入れずコーヒーを飲む
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星よ星僕らを照らせ午前二時むくんだ指で微分係数
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