Utakata
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灯屋
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学びの旅から帰ったら皆さんまた灯屋を迎えてくれる?
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持病あり通う病院どの階も看護師募集のビラが貼られて
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雪なんて水と埃が成分だ そんなの食うなと理系の友が
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口中に雪の結晶吸い込んで確かめてみる空の温度を
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騒がしい学校出たら氷点下背中の汗がやけに静かだ
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ちろちろと僕を見ながら歩いてた狐の鼻はきっと冷たい
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鶏肉が好きだったよねと婆ちゃんが甘く煮た手羽それが好きだよ
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ワイヤーで留められているブランコを見るたび夏につれられてゆく
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記憶とは編集されて白昼夢 想い出はいつも美しくある
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僕を見て「どちらさまで」と言う祖母の孫になるため今日もノックす
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いつの間に雪合戦になっていて僕は君だけ雪玉投げる
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ごめんねは狡い言葉と知ったんだ その唇も嘘でできてる
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文具屋で試し書きする あ あ あ あ あ ふられたよ僕 あああ泣きそう
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僕にとり祝福された産声は十六年の歴史となりて
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制服の胸ポケットにバタフライ使わずにいる善し悪しは別
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君の過去許してあげて温かいココアが冷めてしまわぬうちに
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粉雪をスクロールして歩き出す来ぬ人待った寂しさつもる
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窓際に取り残された風鈴を指で叩く
(
つつく
)
と夏の少年
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雪のせて頰を突き刺す北風は君に会うまでの凍るため息
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級長の僕はポケット手を入れて畳まれているバタフライナイフ
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唇を強く噛みつつ耐えた今日 風呂で溶かそうアヒルと共に
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頰凍る一年ぶりのスキー来て疾風
(
ハヤテ
)
で滑ろ吾は少年
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窓を背に伸びをした後あくびする君に恋する理由
(
わけ
)
はいらない
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ともらない蛍光灯を見上げてる 彼女の全てが僕ならいいのに
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てきとうという概念しかもたぬ吾 肅々ときょうもてきとうをこなす
6
舌の根を渇かす意味はもう無いよ 君を好きだと知ってのことだろ
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牡丹雪ポケットに入れ帰り道 肉まん食いつつ泣きたくなった
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iPhoneを見つめる僕を見つめてる僕より僕の好み知るこれ
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今はまだ無謀なほどの夢掴む手は手袋にしまうけれども
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踊り場で汗ぬぐいまた登りだす祖母の背中をそっと支えて
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虹渡る順を僕らは知らねども日付の古き卵から割る
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