刺草キロ
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シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

寝たいとき「方法序説」は読む眠剤 5ページほどでコギト消滅
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「嵐が来るわ」最後の言葉かっこよかった光る君 お父さんは長生きだった(最終回まで存命)
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まぶしいと初めて見上げた寒月は令和六年最後に満ちて
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つまみ食いした咎問われ昼弁当 自分で詰めた梅干一つ
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関西の学生初めて江戸に来て真面目な顔で「ひょうさんどう表参道
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関東の学生初めて浪速来て真面目な顔で「おどうすじ御堂筋
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三月みつき36℃で今朝3℃ 人ひとり分の体温消えて
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独身の息子も今年で三十一 三十一文字はしゃれにもならぬ
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豆苗の切り揃えたりし平面にひょろり一本の芽の立つを見ゆ
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パーカーにフリースガウン羽織ったら「後白河法皇」と女房に言われ
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ごま塩あたまグレイヘア天頂薄さを隠すにはスキンヘッドに勝るものなし(すみませんが男の特権)
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少々の雪など花と見紛おうて分厚い生地の俺のダッフル
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寒波でも鎧袖一触跳ね返すダンディ自慢の俺のトレンチ
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電車内咳する人がちらほらと今さらマスクも嫌味になるか(マスクなしで乗車)
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騙されてにっこり笑う大人ぶり ロマンス詐欺の鴨にもひとくせ
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もし俺が裁判員なら許しちゃう ポロポロ泣いた若い女を(偏見爺)
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美人なら悪いことなどしないはず ユンさん妻もドンファン妻も(偏見爺)
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おし黙り指示されたことも間違える 十二年目の我が家の洗濯機
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頑張れユン 弾劾受けてもこうべ上げ 狂気の国の南進抑えよ
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豆苗の水替えお世話お楽しみ 根のひげのびて二度目の収穫
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無音の暖 冬のしじまを妨げぬ 古ストーヴの青い炎は
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寒天に太り始めた月明かり 放水路の凪しらじら照らし
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がふがふと京葉道路の午後五時は 上り下りの火車の咆哮
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ラーメンを決して食べぬと誓ったに また食べちゃったよ酔っ払いの俺
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オーベイベ連発する語彙力の ああ語彙力かな
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俺だって鼻きゅんマスクをつけてみた 坊主頭に違和感はなし
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弁当をかきこむ頭を射貫かれる 高句麗国の蟹腹兵士
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チャルメラは3分茹でちゃだめですよ 1分半で具なしがよろしく
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キリストもよろづの神の一柱ひとはしら 歳時記載りて歌に詠まれて
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子育てを終えた夫婦のクリスマス 空念仏に焼鳥と酒
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