機会
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531
束の間の潜る地下鉄涼みゆくトンネル抜ければそこは太陽
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こんな日は海いっぱいのよろこびを陽の差した水さぞ美しき
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箱詰めの電車の様子にうなだれりたこ焼きだって一人一席
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小走りで駅はまだかと向かってく日陰を渡り春はいずこへ
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感情のかくなる上に嫉みくるわたしの身振りに笑う昨日さくじつ
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暗い部屋つぶった瞼のその裏に夏のしあわせ感じて寝たい
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逃げ込んだ泣く僕のこと見つめる目 壁をゆっくり這う蜘蛛の君
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じっとりと湿った水面飛ぶトンボ何か言いたげに見る複眼
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やかましい言葉のイメージ逆らって無言の言葉で溺れてく部屋
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言葉で殴ってくれるというのなら骨の痛みがわかる強さで
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精神に形がないというのならあなたはきっと泣かないんだね
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悲しさに少し喜ぶ感情を安物みたいに消費していく
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不確かな思い出せない言葉たちこの悲しさが適当みたいで
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さよならを言おうとしてる雰囲気に部屋を抜け出し歩き出してた
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間をおいて遠くを見てる君がまた何か言おうとしてもう終わり
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止まらない強い言葉の後悔とそっと引っ張る君を待ってる
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新しい毛布の用意も無いままに潰れた綿が脳をざらざら
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アスファルト跳ねて飛び越す水たまり 私を皆追い越していく
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食い込んだつらい気持ちが止まらない やまない雨なんてしらないよ
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休んでる理由をくれる雨雲がはれていっしょに皆いなくなる
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同じもの欲しがっているわがままに生きるわたしの息を止めて
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暑くても毛布潜って目をつぶる息をすること悪いみたいに
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せきららな私の骨にがたがきて震えることも出来ず崩れて
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ラズベリーで思うような曖昧さ 味も色も知らずにごめんね
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預けてるからだが布団に溶けていく 返してほしい言葉もなしに
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あの海の波を手繰ってよれた糸ほぐせなかった僕が沈んで
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吐けもせず感情詰めたこの肺が苦しげにただ膨らんでいる
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今を見る子供時代の僕たちが泣いていたから何も言えない
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乱暴に引き裂くようにくちばしが夜を抜け出し朝のごみ場に
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さめざめと何か落としたはずなのに振り返っても何もない道
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