Utakata
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束の間の潜る地下鉄涼みゆくトンネル抜ければそこは太陽
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こんな日は海いっぱいのよろこびを陽の差した水さぞ美しき
4
箱詰めの電車の様子にうなだれりたこ焼きだって一人一席
10
小走りで駅はまだかと向かってく日陰を渡り春はいずこへ
3
感情のかくなる上に嫉みくるわたしの身振りに笑う
昨日
(
さくじつ
)
4
暗い部屋つぶった瞼のその裏に夏のしあわせ感じて寝たい
6
逃げ込んだ泣く僕のこと見つめる目 壁をゆっくり這う蜘蛛の君
5
じっとりと湿った水面飛ぶトンボ何か言いたげに見る複眼
5
やかましい言葉のイメージ逆らって無言の言葉で溺れてく部屋
3
言葉で殴ってくれるというのなら骨の痛みがわかる強さで
6
精神に形がないというのならあなたはきっと泣かないんだね
4
悲しさに少し喜ぶ感情を安物みたいに消費していく
6
不確かな思い出せない言葉たちこの悲しさが適当みたいで
4
さよならを言おうとしてる雰囲気に部屋を抜け出し歩き出してた
6
間をおいて遠くを見てる君がまた何か言おうとしてもう終わり
4
止まらない強い言葉の後悔とそっと引っ張る君を待ってる
4
新しい毛布の用意も無いままに潰れた綿が脳をざらざら
3
アスファルト跳ねて飛び越す水たまり 私を皆追い越していく
4
食い込んだつらい気持ちが止まらない やまない雨なんてしらないよ
6
休んでる理由をくれる雨雲がはれていっしょに皆いなくなる
6
同じもの欲しがっているわがままに生きるわたしの息を止めて
4
暑くても毛布潜って目をつぶる息をすること悪いみたいに
3
せきららな私の骨にがたがきて震えることも出来ず崩れて
5
ラズベリーで思うような曖昧さ 味も色も知らずにごめんね
4
預けてるからだが布団に溶けていく 返してほしい言葉もなしに
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あの海の波を手繰ってよれた糸ほぐせなかった僕が沈んで
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吐けもせず感情詰めたこの肺が苦しげにただ膨らんでいる
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今を見る子供時代の僕たちが泣いていたから何も言えない
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乱暴に引き裂くようにくちばしが夜を抜け出し朝のごみ場に
3
さめざめと何か落としたはずなのに振り返っても何もない道
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