Utakata
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太陽に干して乾いたさらさらの風が素肌をやわらかく撫ぐ
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色々なバランスポーズとっているフラミンゴシャツ着たるよい人
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今日はもう何も考えられなくて風通しよき地下鉄の音
5
息をするように迷わず過ごしたい思った途端に息苦しさが
3
店先のオンリーワンを求めない輪から外して踏まれたる花
3
その折った腰から生まぬ想像の異形に速しおばあちゃん見る
4
通り沿い色とりどりの植木見て見たことのない家主を想う
14
そよぐ風葉の絨毯に吹き抜ける待ってたように手を振りし草
7
公園で見つけて嬉し謎きのこ群生すれば急に恐ろし
6
照り返す木になる蜜柑の強い白街を見渡す風景想う
3
筆記具を気の済むままに並べ置くこの領域がわたしの住処
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ぽつぽつと我慢の限界零れ落ち儘たっぷりと笑う大雨
4
光射す晴れる心を翻弄し総じて笑え梅雨の神様
4
ざわついた教室包むじっとりとどこか湿った不安な空気
7
厳粛な態度をすべて求めおり立つその床と壁の汚さ
3
証紙地の模様のようにありふれて誰も見ずともきれいな態度
3
降りる駅過ぎた気がして目が跳ねる降りたい駅を探し消えたい
3
研ぐことを忘れて丸く頼りない鉛筆のように疲れおる皆
8
定まらぬ視線累々流しゆきゆるり意味なく目を閉じてみる
3
この脳があげる悲鳴を知っていることを知らせぬ表象の顔
3
笑い声寄せては返し繰り返す脳の砂地を濡らす囁き
4
声を聞くただそれだけで喜びにしびれ過ごせるそれで満ち足る
8
好きな人ができたという反応にがんばれというそれは何事
2
水槽の脳が見ている夢がこの現実ならばこれが現実
2
低音が冷蔵庫からふと響く気づいてほしい泣いている声
4
胸
痞
(
つか
)
うカレーライスを好きになるスプーンの恋叶わなきこと
3
笑ったり驚いているその声が私の中の揺れるコスモス
4
偶像は偶像らしく留めおり触れぬ為に吹き抜ける風
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ぱたぱたと鳴らすスリッパ聞こえくるしあわせ跳ねる気持ちよき午後
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妄想のぼやけた像でよき我に来たる現実ピントを叩く
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