Utakata
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砂の中割れたガラスが埋まってる痛みまみれの波の感情
4
嫌になり離ればなれにならぬよう繋ぐための手が目が耳がない
3
思い出の副流煙が部屋満たし不確かになる私の形
6
いつまでも残ったままのクッキーがただだんまりとそこにいるだけ
7
思い出の海は曇りで丁度よい 青い海は青すぎてこわい
6
名も知らぬふと目についたあぜ道の川を流れる葉っぱにお別れ
11
思い出を走って回るその背中 今呼んできて元気な私
6
汗かいて冷えたスプーン差すグラス カレーライスと氷鳴る水
7
窓際に緑を添えた高いビル 空へと伸びる朝日見たくて
5
増えていくテキストデータのキロバイト 成長していくわたしの言葉
7
強くても優しくしても日を追って稚拙になっていく卵割り
11
低気圧ならもうやめて もう少し腰も上がらず潰される脳
4
赤赤とトレーにたまるドリップに溶け出していくお肉のたましい
6
ブウゥンと薄暗い部屋に光る夜 電子レンジの気休めオレンジ
6
濡れたシミ 壁に向く声めそめそと潜めぬ感情悲しみで染め
4
見送ってこの目が赤く泣いていた 巻いて小指に意図しない糸
8
三日月が見せる姿に想い馳せ貢献してる地球は見ない
4
強い黒を持った夜を退ける光が味方のはずがなくて
4
今までのひどい何かを捨てててもそれは消えない転がったごみ
6
少しでも一緒にいたい布団たち 行かないように夢を見せてる
6
悲しさや寂しさなどを期待して掛けてる声は希薄な気体
9
鳴くことと鳴かないこととそのすべて放ってほしい
悲
(
かな
)
ホトトギス
4
1
という数字や言葉飛び越えて誰もが
1
を無視して話す
6
投げ捨てた溺れて沈むあぶく声 冷たく深く眩む壊れる
3
高架下ささやかな夜吹き抜けて 茶化して跳ねる君の笑い声
6
歩けない それでも歩くその人がひどく明るくまぶしく見えた
7
ルラルラと歌って歩くこの夜もいつか私の真夜中の夢
6
夜散歩 聞こえる気がする青信号 見えない車 宵の静寂
7
落ちていく空投げ出されても笑う 両手つなげて逝くわたしたち
4
痛みより傷跡の具合気にしてる あんなに未来捨てていたのに
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