と・・
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日常の気になった事やモヤモヤを分かりやすい味わいの有る短歌に詠めたら。

神無月おかずスープを初に出すホカホカ湯気がご馳走な日に
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ぬくいのをおともにしようと思い立つ雨の気配の朝は肌寒
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折々の地味な痛みは「こわばり」の言葉が合うと今更ながら
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ため息でしぼんでしまった歌心うたごころしかったかもと風を入れつつ
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とろけてた体そろそろ戻る頃姿見せぬか秋の野良猫
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見る時は度数弱めの眼鏡越しそれでも綺麗十五夜の月
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黄と白のまんまる菊にすすき添え造花飾ればお月見の日よ
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やめるのも減らすも捨てるもさみしくて夏場の保存振り返る秋
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涼しさを覚えるゆえか寝過ごしてアラーム3回きっちりと止め
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変わり目のつらい体でゆく我を「お先に」と追い越す赤とんぼ
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あせも跡乾燥肌と混在し塗るのいそがし秋の入口
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「おはぎ」食べ 今は全国それぞれの 故郷ふるさとかおる 彼岸菓子かな
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「糖代謝症候群」は何となく「ダイアベティス」は何が何やら
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靴音の響く静寂歓声で揺れる空気も皆ラジオから
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カタコトとチャイルドシート鳴らしつつカタコトカタタ自転車通る
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季節だよ頃合いだよと彼岸花ちゃんと咲いてる校庭のすみ
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黙々と食べ終えるのが早いほどおいしかったと思う事にして
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ようやっとらしくなるかの彼岸入り手拭てぬぐいの暖簾のれん茄子なす色にする
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飛行機の様に見えたかこの眼でも宇宙ステーション見逃す夜に
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福島の便りはいつもと変わらずにこれからもどうぞよろしくと有り
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てのひらの返す向きをば変えてみて二次被害者を出さないように
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あれが良いこれも良いとが多すぎてまずは栄養満遍まんべん無くと
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栄養と食べたい物と予算内条件並べそれからそれから
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ふんわりと羽織はおる上着は七分袖数センチだけ秋が深まる
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聴き取れぬラグビージャパンの活躍がラジオ実況の早口なこと
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ふた回り縮んだはずの園の池一夜で満杯豪雨のすごさ
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雨あがる虫はチロチロ鳴いており戻る日常の有り難い朝
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朝の9時火ともし頃の薄暗さ通知うるさい上陸の前
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腰がひけ決められないのはいけないかスマホ売場でむかっ腹立ち
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こんな時猫が一匹居たならばその耳先に天気の話を
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