Utakata
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ひな ろくろう
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文語旧カナでしたが 口語自由律風なものも詠みたいと思っています
叙景 叙情 叙事とありますが 政治事はあまり受けませんね 茂吉 佐太郎が好きです
あとは方代 比呂志 誠夫 などです
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鳴り続く電話に出れば直ぐきれぬ多分詐欺かと思ひて不快
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古雑誌「短詩形文学」を読む全体が安保反対の人々の感
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いつ来ても石の上にはカメ五匹同じ亀かと思ふも不明
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心電図・エコ・レントゲン・CTも異常は見えない? この痛みは
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水面に落ちたる蝶がもがきゐて近づく鯉が食べてしまひぬ
5
亡くなりて久しき父が夢にでて頻りに吾を殴り始めぬ
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口元を歪めてみれば右の目が連動をして閉ぢるこの頃
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とどまりて風に流るるアメンボウまた一瞬の疾走をせり
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女房からメールが来た見るとネギも買って帰れとの追加命令
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宿で海の幸を食べるアワビはまだ蒸し器のなかで暴れている
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電車を降りて海に近づくと磯の香りと風の冷たさが肌に染みる
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日本の空は青くウクライナの大地は血で赤く染まっている
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特養のはは指あげて怒りをり声出なければ意味の分からず
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クモは天井に張り付き私は床に転がるって同じ空間を共有している
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雨けぶる一碧湖畔に下り立てば魁夷画伯の絵に似たる景
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プーチンは狂人と言われても笑うだけ自分の正義で侵略を続ける
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あめ玉をときどき貰ひ保険屋の女性に餌付けされゐる気分
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中空に止まっている熊蜂は小さな黒点だが近づけば目玉見えそう
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燕らが駅構内を飛びをりて巣を作るらし夏来るかも
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手や足の傷は薄れて目立たぬが心の痛みは今も感じる
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風太郎自身はいかな死に方と臨終図鑑読みつつ思ふ
3
あははと笑うキヨちやんに私も笑顔を返すけれど心の中は切ない
5
正太郎まねたる吾は不忍の池之端にてカツレツを食ふ
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電車にて眠る人らの大方は異性の方に首が傾く
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酒を飲み音楽を聞く 青春の日々は過ぎ去ったが思い出は浮かぶ
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電話より少し震へる音聞こゆガンになりしと友人の声
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天井のクモが蠅を待つように私も何かを待つ床に転がりながら
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うなぎ食ふ年に一度の日なりけり酒を飲みつつ一時間まつ
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落としたるCDケース飛び散りて鎖骨を折りし時思ひだす
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紫陽花が雨に濡れている 寺の鐘が聞こえ時の流れを思出だす
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